薄毛に悩む人が意外とわかってない増毛法の盲点 髪を傷めずに保つには土台となる頭皮が肝心だ
血液は体全体を約30秒で巡り、心臓に戻りますが、そのコースは心臓→脳→内臓→胃腸→皮膚→頭皮というように、人間の生命に必要な優先順で回っています。もし血液がドロドロで、これらの機能が低下していると、最後にたどり着く頭皮の毛細血管に栄養分などが十分に行き渡りにくくなります。
漢方でも、髪の毛は血余と呼ばれ、血の〝余り〟と書きます。体全体に行き渡り最後に余った分が髪に行きます。この意味で、髪の毛は健康のバロメーターだと言えるのです。
髪で悩んでいる方でも、その多くは「髪は死んだ細胞だからヘアカラーやパーマをしても大丈夫」と思っていらっしゃるようです。
ところが、お伝えしたように髪は大切な「デトックス器官」であり、髪の毛は傷んだら修復が難しいのです。髪が傷んだからツヤを出すためにトリートメントを使っても、髪の毛の内部が傷んでいると効果は短くなり、ツヤは数日でなくなります。
つい最近まで美容業界では、髪の毛の表面を綺麗にする方法について多くの美容メーカーが取り組み、薬剤で髪の毛の表面を綺麗にする施術ばかりが先行していました。確かに、髪が十分多い方であれば、もし髪の毛の修復が不可能なくらいに傷んでしまったとしても、その時は髪を切ればイメージチェンジで済む話かもしれません。しかし、薄毛に悩んでいる方にとってはそうはいきません。
髪を傷めずに「保つ」ためには、髪を作る土台になる頭皮が健康なことが大前提です。
頭皮が注目されてきたのは最近
美容業界で、髪の毛だけでなく頭皮が注目されてきたのは、ついここ数年のことです。それまでは、髪の毛の土台になる頭皮内部を修復したり活性化したりする術がなかったというのが実態です。
体温に比べて頭皮の温度はおよそ34度と体温よりも低いです。
頭皮は血液を送るポンプである心臓の位置からも高い位置にあるため、血流が悪くなる場合があります。そのため髪の栄養分を運ぶ頭皮の毛細血管まで栄養分が行き渡りにくい状態になります。
血流を良くして発毛に必要な栄養分や酸素を頭皮全体に行き渡らせ、発毛に欠かせない毛母細胞を活性化するためには血流を良くする事が重要になります。
私は美髪や健康的な髪を生やすためには今までの育毛剤を付けるだけの対処的療法ではなく、効果的な体の動かし方や白湯を飲むなどの体の内側から改善する根本的療法をおすすめしています。それこそ体が求めている理想的で健康的な髪の発毛につながるのです。
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