これがやきとり?驚きのメニューを出す店 飲食店に“個性”が求められるワケ

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見た目はどう見てもいちごのショートケーキそのものだが・・・

直径約15センチメートル、高さ約8センチメートル。パッと見は、「いちごのデコレーションケーキ」。だが、一口食べて驚いた。

なんと味は「やきとり」そのものなのだ。いちごこそ、そのままだが、ホイップクリームのような外側はマッシュポテト。スポンジと思えたそれは埼玉の銘柄豚、彩の国黒豚のミンチを使用したつくねだった。「日本最大級のつくねやきとり」をケーキに見立てた料理というわけだ。

ご当地やきとりのフードパークで登場

ここは東京・大手町の「全や連総本店 東京」。北海道美唄市、室蘭市、福島県福島市、埼玉県東松山市、愛媛県今治市、山口県長門市、福岡県久留米市という7大ご当地やきとりが集結した、ご当地やきとりをテーマにしたフードパークである。その全や連総本店 東京が11月25日~12月25日の期間限定の「サプライズメニュー」(藤本右近店長)として用意したのが、その名も「ケーキやきとり」である。

重さはなんと1キログラム、ざっとつくね16本分相当もあるのに、ホールタイプで2220円(税別)とリーズナブルな価格設定だ。ショートケーキに見立てた1カット(1/8サイズ)は300円(税別)である。

今年も残すところ約1カ月。年末に向け、食品や飲食店などのフード業界はあの手この手で顧客獲得に動いている。これからの時期は歳末大売り出しがあったり、年末総決算セールがあったり。中でもクリスマス商戦は重要なイベントの一つとなる。そして今や飲食店業界としてのクリスマス商戦は、数日だけのイベントではなく、数週間~数カ月という中期スパンで繰り広げられることが多い。

「クリスマスということで、もちろんターキーや、鶏の大きな骨付きもも肉なども考えました。けれど、サプライズ的な驚きなども楽しんでもらいたいと思い、クリスマスにぴったりのデコレーションケーキとの融合を思いついたというわけです」と全や連総本店 東京の藤本店長は言う。

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