定額聴き放題は日本に根付かない!? 無料配信が普及、超高音質もニーズ低い

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縮小

国内では、13年の音楽ダウンロードのシェアは約1割で、いまだに約9割がCDを中心としたパッケージ販売で占められている(日本レコード協会調べ)。

一方で、世界の音楽市場では、1曲ごとに課金するダウンロード型ではなく、無料や定額で聴き放題となるストリーミング型の音楽配信サービスがシェアを拡大、約1割を占めるまでになっている。

スポティファイも日本進出に難航

日本でも、音楽市場全体が縮小傾向の中で、この聴き放題の音楽配信サービスに期待する向きがある。

たとえばエイベックス・グループは、昨年2月、ソフトバンクとの合弁で「UULA」を開始。また同社は、今年10月にはLINE、ソニー・ミュージックエンタテインメントとの合弁会社を設立した。さらに11月には、サイバーエージェントとの共同出資による新会社設立を発表し、新たに二つの月額定額制聴き放題の音楽配信サービス開始を目指している。

先行して始まっているUULAの会員数は、100万人超で伸び悩んでいる。世界最大の利用者数を誇るスポティファイも長年、日本進出の機会をうかがいながら難航している。各社は試行錯誤を続けているが、今のところ明るい兆しは見えない。

(「週刊東洋経済」2014年11月29日号<25日発売>の「価格」を読むを転載)

 

中原 美絵子 フリーライター

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なかはら みえこ / Mieko Nakahara

金融業界を経て、2003年から2022年3月まで東洋経済新報社の契約記者として『会社四季報』『週刊東洋経済』『東洋経済オンライン』等で執筆、編集。契約記者中は、放送、広告、音楽、スポーツアパレル業界など担当。

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