旧車市場に変化、定番ハコスカ/ケンメリから脱却 人気車種に変化、旧車アフターパーツ最前線
また、トヨタ車は、日産など他メーカーと比べ「1980年代後半より前に生産されたモデルの純正部品は手に入りづらい」という、愛好家にとってあまりありがたくない話も耳にする。そうしたメーカー側の供給体制も相乗効果となり、同社のハチロク向け製品は、発送が追いつかないほどの急激な需要増になっているという。
リスタードは鉄仮面や2代目Zなどのエアロを展示
鳥取県を拠点とする「リスタード」は、国産旧車向けに、FRP製やカーボン製のオリジナル製品を製作・販売する企業だ。今回の展示会ブースには、日産の3台、1978年発売の2代目「フェアレディZ(S130型)」と、1980年代に人気を博した6代目スカイライン(R30型)の後期型に設定された「スカイライン2000ターボRS」、それにハコスカを展示。いずれも外装などには、同社のオリジナルパーツが装着されている。
同社の製品で、近年とくに需要が伸びているのが、角張ったフェイスデザインにより「鉄仮面」の愛称で親しまれているスカイライン2000ターボRSと、2代目フェアレディZ向け製品だ。今回展示した鉄仮面のデモカーは、フロントスポイラーやサイドステップ、リヤウイングなどにオリジナル製品を装着した仕様。各製品は、純正とほぼ同様のフォルムを持たせながら(フロントスポイラーは40mm延長)、カーボン製により軽量化も実現する。
また、S130型フェアレディZは、初代S30型(1969年発売)の派生モデルで、1970年代に大ヒットした「フェアレディ240ZG」風にするキット装着車だ(製品名:フェアレディ130Z用ダイナミズムエアロキット)。240ZGは、初代モデルをベースに、6気筒エンジンの排気量を2.0Lから輸出仕様と同じ2.4Lにアップした国内モデルだ。
フロントフェイスに通称「グランドノーズ」や「Gノーズ」と呼ばれる先端が長いエアロパーツを採用、4輪に大型のオーバーフェンダーを装着することで、よりスポーティーなフォルムを実現。初代モデルのなかでもとくに多くの愛好家に支持されるモデルのひとつだ。同社キットでは、それらを見事に再現するデザインの外装パーツを用意。リヤまわりもS30型の前期モデル風にするパーツを装着することで、全体のフォルムを240ZG風にすることが可能だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら