年収300万円OLが30代でセミリタイアできた理由 「ゆるFIRE」という悠々自適の生活スタイルとは
今の仕事で何か資格を取れば給与アップが狙える場合はそれに挑戦する、もしくは会社でもっと多い給料が見込める別部署があるのであれば、移る努力をすることをおすすめします。
わたし自身も資格を取ることで社内の専門的な職種へ移ることができ、20代半ばは事務職で年収300万円程度だったのが、20代後半に400万円を超え、30代に入ると500万円を超えるようになりました。
おそらく事務職のままであれば、年収400万円が限界だったと思います。会社員のころは、専門部署へ移ったことでその道を極めるべく勉強もたくさんしました。歩合の部分も大きかったので、極めれば極めただけ給与に反映されるのも楽しかったです。
しかし、中にはそういった努力が反映されない会社も存在します。その場合は、思い切って転職をしてしまいましょう。本腰を入れて転職活動を頑張った結果、同業種でも年収ベースで100万円以上、上がったなんてこともよく聞く話です。そのため、努力が報われないような会社であればさっさと見切りをつけて次を探しましょう。転職活動は骨が折れますが、試す価値はあります。まずは行動あるのみです。
使うところと使わないところにメリハリを
続いて、「②貯める」について。
わたしはお金を貯めるにあたって、節約ではなく「ミニマルライフ」をおすすめしています。ミニマルライフとは無駄を省き、より合理的に機能的に生活すること。モノの数や見た目にこだわるのではなく、合理性を一番に考えたライフスタイルです。この考え方は、わたしが建築科の学生だったころから一番好きな建築家である、ミース・ファン・デル・ローエの思想からきています。
わたしは今、小さな家に住み、その小さな家に入るだけのお気に入りのものだけで暮らしています。そして、自分に必要ないと判断したものはどんどん省いています。たとえば、ベッド・ソファは持たない、財布も持たない、食事は1食か2食など。
ただ、便利家電は積極的に取り入れるし、大好きなアートや観葉植物はたくさん置いています。やみくもにものの数を減らすのではなく、合理的でかつ自分にとって快適で居心地のよい生活をすることが目的なのです。
ここを履き違えてしまうと、自分にとって必要なものや大切なものまで捨ててしまったり、ものの数に執着してしまって本来の目的である合理性を欠いてしまったりする恐れがあるので、気をつけなくてはいけません。
とはいえ、お金の節約・時間の節約のどちらであっても、どのタイプでも、過度な節約はおすすめできません。なぜなら、やはり節約生活には少なからずストレスが伴うからです。
資産形成にいちばん必要なのは継続することです。ストレスで途中で嫌になってしまったり、物欲が爆発してしまったりしては本末転倒です。そのため、多少ゆるくてもいいのでずっと続けていくことが一番重要なのです。