<スマホを持った時期>
筆者の調査では、学年では中1でスマホを持った割合が全体の32.7%と目立ちましたが、小学生の間にスマホを持った子は全体の47.6%でした。
MMD研究所による1000人を対象にした「初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」においても「小学生」が51.6%、「中学生」が28.5%、「高校生」が12.4%となっており、低年齢化が顕著となっています。
<ルール決めについて>
スマホのルールを決めている家庭は72.6%で、明確なルールを決めていないまでも、親の監視下にあるなど、ある程度親がコントロールできる状況になっているようです。ルールを決めたにもかかわらず、子どもが守らないというケースは24.8%で全体の4分の1占めています。
子どもがスマホを持つことで起きた変化
<スマホを持ったことで成績はどうなったか>
スマホによる成績低下については、下がったと回答したのはわずか16.8%で、それ以外は、成績は変わっていないという結果でした。さらに、成績が上がったという割合が全体の22.1%もあり意外な結果となっています。
<成績が上がったケースの記述回答(一部抜粋)>
・スマホのスケジュール機能の使い方を教えたら、宿題、ドリル、ピアノ練習に加えて、ゲーム漫画等好きなことも勝手に加えて、うまくやっています。
・学校の宿題やレポートをまとめたりするのに、インターネットを使って調べてまとめたり、自分からすぐわからないことを調べる癖がつきました。そのため、よくまとめることで、評価があがりました。うまく使えば、学びのツールになると思います。
・試験前など、友人同士のLINEで、わからないことを教えてもらったりすることで勉強に活用できています。
もちろん筆者のSNSに登録されている方は教育に対する意識が高い可能性もあり、この結果によって日本全体の傾向として語ることはできませんが、以上をまとめると、多くの家庭では、ルールを決めており、ルールを守らない子どもも一定数いるものの、成績低下につながっているとは限らないことがわかります。
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