「シリア兵がロシア軍に参加」の先に考えうる懸念 中国の役割めぐり橋下徹氏と櫻井よしこ氏が激論
首都キエフに接近しつつあるロシア軍
ロシアが中東からの傭兵を前線に送る考えを示していることをめぐり、自民党の佐藤正久外交部会長と立憲民主党の渡辺周衆院議員(元防衛副大臣)は強い懸念を示した。
佐藤氏は、市街戦になれている荒っぽいシリア兵が送り込まれた場合、「考えたくない状況が起きる可能性がある」と指摘。渡辺氏は、シリアで使われた化学兵器が使われ大量虐殺が行われる恐れに言及した。
佐藤、渡辺両氏は、残虐な大量殺戮(さつりく)を防ぐために、NATO(北大西洋条約機構)が軍事介入に踏み切る姿勢を表明し、ロシア側に政治的妥結を促す必要性を訴えた。
一方、ロシアに対する経済制裁の効果を高めるために、番組コメンテーターの橋下徹氏(元大阪市長・弁護士)が中国の協力を仰ぐべきだとの認識を示した。これに対し、ジャーナリストの櫻井よしこ氏は、ロシアと価値観の近い中国は、国際社会の目をごまかしながらロシアの意向に沿う形で交渉する可能性があるとして、中国に仲介役としての資格はない、と断じた。
その際、橋下氏が「櫻井さんは芯から中国が嫌いだからだ」と指摘したのに対し、櫻井氏は「中国が嫌いだからではなく、中国に仲介を頼んでもいいことはないからだ」と反論し、舌戦を交える場面があった。
橋下氏は、中国がロシアに経済的に支援を行った場合は、西側諸国が中国企業に二次的な制裁を科すよう訴えた。
以下、番組での主なやりとり。