「シリア兵がロシア軍に参加」の先に考えうる懸念 中国の役割めぐり橋下徹氏と櫻井よしこ氏が激論
櫻井氏:中国とロシアは本当に双子だ。価値観でも、やり方でも、人命を軽視するという意味においても、本当に双子だ。習近平にとってプーチンを全否定するということは、自分が今までやってきたこと、これからやろうとすることの全否定につながるから、仲介役になった途端に、まあ仲介できないと思うが、水面下でいかなる形でかロシアの意向に沿った形で、国際社会の目をごまかしながら、交渉していくだろう。
その先にできる国際社会は習近平やプーチンの価値観がどこかに色濃くにじんでいる社会になりかねない。それを私たちは許すことができないという意味で、中国には仲介の資格はない。
中国が対ロシア経済制裁に力を貸すことはまったくない。むしろ反対に西側の目をごまかしながら、ロシアを経済的に助けていく方向に着実に動いている。中国を嫌いも好きもまったく関係なく、習近平体制が、共産主義の彼らが何を目指しているかを事実関係をもとにきちんと押さえて、中国には無理だねということを私は言っている。
「西側諸国が中国企業に二次的な制裁までやるべき」
橋下氏:中国がロシアと組んだときに、西側諸国は中国に二次制裁をやるかだ。イランへの制裁と同じように。ロシアと関係する中国企業、中国の取り引き全部を西側諸国が制裁かける覚悟があるかどうか。軍事力でNATOが介入すれば世界大戦になる。これは避けなければいけない。世界大戦ほどの犠牲を避けるということでも、それぐらいの覚悟がないとプーチン政権止まらない。世界大戦と同様になるくらいの経済的な打撃を西側諸国が覚悟を持たないと、プーチン政権は追い詰められない。
中国に二次制裁やるなどと言ったらとんでもない経済の大混乱になるが、そこまでの覚悟はあるのか。そこまでの覚悟がないのであれば、NATOが軍事力を背景に交渉するのかの問題だ。二次制裁までやるべきだ。
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