東大王が実践「スキマ時間で詰め込む」凄いやり方 限られた時間を最大限活用する勉強法とは?

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通学以外ですと、バレエのレッスン開始前、十数分のウォーミングアップ中もチャンスでした。開脚して上体を倒してストレッチするとき、視線の先には、床の上に広げたノート。これはバレエ教室の友人たちも実践していて、試験前の更衣室はみんなその姿になっていました(今思うと、かなり面白い光景です)。

これらを実践する上では、あらかじめの用意が肝心。「明日の電車ではあの課題をやろう」とおおまかにイメージし、その場に適したツールがサッと取り出せるようにしておきましょう。

通学中に座れたとき用のペン、混んだ車内でも読める小ぶりな単語帳や暗記メモ、いつでも開いて重要事項を確認できるノート。これらを素早く出し入れできるよう、カバンの中を整理しておくことも大切ですね。

スキマ時間活用法②「ゲーム化」で生活に勉強を組み込もう

スキマ時間を有効活用するには、短さのメリットを生かす視点も重要です。「この数分が終わるまでに○○しよう」と決めることで集中力をアップさせ、勉強の効果を上げることができます。

私が家でしていたのは、「トイレ時間活用」と「お風呂時間活用」。トイレとお風呂という、限られた時間の中でどれだけアウトプットできるか、というゲームです。

どちらも、入る直前に「英単語10個」など、ひとまとまりの項目を暗記します。ここでは一夜漬け勉強のイメージで、全力で頑張るのがコツ。その後トイレに入りますが、ここでは「思い出すまで出てはいけない」のがルールです。

私が勝手に決めたルールなので、家族に少々迷惑をかけてしまったことも。「早く出て!」「待って、あと1個!」というやりとりもしばしばでした。本当に申し訳ない限りですが、その「早く!」のプレッシャーで、思い出す効果が上がったのも確かです。

さて、お風呂でも同じ「思い出せるまで出てはいけない」ルールだと、思い出せずのぼせてしまう可能性もあり、とても危険。

そこで、少しやり方を変えて、「シャワーを浴びて出るまでに、全部思い出そうチャレンジ」というタイムプレッシャーをかけました。惜しくも1~2個思い出せないまま出てきたときは、ドライヤーで髪を乾かしながら答えを見て「そうだった」と思い出す、という流れです。

お風呂では、インプットをすることもありました。覚えたいことを書いた紙をクリアファイルに入れ、テープで密封し、それを見ながらシャワーを浴びます。ゲーム要素はないものの、限られた時間で覚えよう、という意識は十分に働きました。

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