積立投信は「米国・インデックス型」が結局いい訳 今年は金融引き締めが加速する見込みだが…

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コツコツ積み立てる積立投資信託は、そんな急落・暴落のリスクヘッジにもなりえます。積立投資信託は、手元に100万円あるとして、それを一気に投資に回すのではなく、毎月5万円を20カ月かけて投資していくわけですが、なぜこの方法でリスクが減らせるのでしょうか。

これは、「ドルコスト」という考え方です。ドルコスト平均法などとも呼ばれますが、10~30年など長期スパンで運用する投資信託などで、毎月など、定額で投資していくやり方のことです。

理屈は簡単です。「買う金額が一定だと、価格が高いときは少なく、価格が安いときは多く」というふうに、現在の価格によって、「購入するポジション量が自動的に変化」するので、これがリスクヘッジになりうるのです。

例えば毎月3万円の定額での「積立投資信託」なら、株価が1000円のときには30口買えるが、株価が下がって500円になれば60口買える。今度は株価が上がって1500円になれば20口買える……というように、数量が変動することになります。

(画像:『投資の学校』〈かんき出版〉以下同)

この方法だと、価格が下がったときに「多く買える」のがおわかりでしょう。すると、回復したときには、その多く買った分だけ利益が出ます。最初に一括購入した場合に比べ、儲けが大きくなるのです。急落したときは、損失が少なくてすみます。

ただ1つだけ、ご注意ください。この方針が成立するのは、「ある程度の中長期で、その投資信託(投資商品)が、上がり下がりしながらも、最終的には右肩上がりになる」というものに限ります。右肩下がりでは、やはり損をしてしまうのは間違いないので、「何に投資をするのか」はとても大切です。

なぜ「米国」は右肩上がりになるのか

「投資信託」は国内に数千も銘柄がありますが、以上のことを踏まえて、積立投資信託で長期運用していく場合のオススメが「米国・インデックス型の投資信託」です。

まず、投資信託は「インデックス型」と「アクティブ型」の大きく2つのタイプに分けられます。

「インデックス型」は、株価指数などのベンチマーク(目安)と同じ値動きを目指す投資信託のことで、投資初心者にもわかりやすい値動きをする投資信託と言えます。

「アクティブ型」は、株価指数などを上回るパフォーマンスを目指す投資信託のことで、インデックス型に比べて信託報酬(手数料)が高く、市場平均を上回り、リターンが大きい場合もあれば、市場平均を下回ることもあります。

初心者であれば、やはりわかりやすい「インデックス型」がいいでしょう。そして、なぜ米国市場がオススメなのか、その理由がいくつかあるので解説していきたいと思います。

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