積立投信は「米国・インデックス型」が結局いい訳 今年は金融引き締めが加速する見込みだが…
アインシュタインが「人類最大の発明」と言った“複利”
大きな資産を作りたい人に今、人気なのが、積立投資信託です。積立投資信託とは、プロに運用してもらう投資信託というカテゴリーの商品を、毎月毎月、買い増していくという運用法。自動購入機能を使うと、毎月積み立てのために振り込む手間もかかりませんし、振り込み忘れなどを防ぐこともできます。
積立投資信託は、月々1万円、2万円、3万円など、手頃な投資資金から始めることができますが、8桁の資産を目指すためには、20年、30年と、「10年単位の長期運用」を前提としなければなりません。これは、時間をかけて、「複利」の効果を使うためです。
「複利」とは、元本だけではなく、利子がまた利子を生むという考え方のことです。これと対になるのが「単利」で、元本に対してのみ利子がつきます。「複利」は画期的な仕組みで、20世紀最大の物理学者と言われるアインシュタインも「人類最大の発明」と言ったそうです。
「複利」は、儲けを再投資することで可能になります。なので、積立投資信託を始めたら、「儲けは出金せずに、運用資金として使う」ことが大前提になります。例えば100万円を10%で運用して、1年後に10万円の利益が出たとします。その10万円を引き出すのではなく、元の100万円と合わせて再投資するのです。すると、110万円を運用することになりますから、次のように増えていくのです。
2年目:110万円を10%で運用すると1年後は121万円
3年目:121万円を10%で運用すると1年後は133.1万円
これだけでは複利のすごすぎるパワーがいまひとつ、ピンとこないかもしれません。それでは、こう考えてみましょう。毎月3万円を貯金するとします。1年間で36万円貯まります。10年間では360万円。30年では1080万円です。単純なかけ算ですよね。それではこれを年10%の複利の投資信託で積み立てるとどうなるか。結果、6780万円になります。毎月3万円は変わらないのに、1080万円が6780万円。これが「複利」のパワーです。
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