積立投信は「米国・インデックス型」が結局いい訳 今年は金融引き締めが加速する見込みだが…

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積立投資信託ではどの商品を選べばいいのでしょうか。また、リスクはどう考えればよいのでしょうか(写真:Niko_Cingaryuk/PIXTA)
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コツコツ貯金をするだけでは老後資金をじゅうぶんに貯められない。でも、投資はなんだか難しくてよくわからない。そんな人にまず始めてほしいのが積立投資信託です。これまで累計13万人以上の人々に投資のイロハを教えてきた「投資の学校」創設者である高橋慶行さんに、「積立投資信託ではどの商品を選べばいいのか」「リスクはどう考えればいいのか」などについて教えてもらいました。
※本稿は、高橋さんの著書『投資の学校』より一部抜粋・編集してお届けします。

アインシュタインが「人類最大の発明」と言った“複利”

大きな資産を作りたい人に今、人気なのが、積立投資信託です。積立投資信託とは、プロに運用してもらう投資信託というカテゴリーの商品を、毎月毎月、買い増していくという運用法。自動購入機能を使うと、毎月積み立てのために振り込む手間もかかりませんし、振り込み忘れなどを防ぐこともできます。

積立投資信託は、月々1万円、2万円、3万円など、手頃な投資資金から始めることができますが、8桁の資産を目指すためには、20年、30年と、「10年単位の長期運用」を前提としなければなりません。これは、時間をかけて、「複利」の効果を使うためです。

「複利」とは、元本だけではなく、利子がまた利子を生むという考え方のことです。これと対になるのが「単利」で、元本に対してのみ利子がつきます。「複利」は画期的な仕組みで、20世紀最大の物理学者と言われるアインシュタインも「人類最大の発明」と言ったそうです。

「複利」は、儲けを再投資することで可能になります。なので、積立投資信託を始めたら、「儲けは出金せずに、運用資金として使う」ことが大前提になります。例えば100万円を10%で運用して、1年後に10万円の利益が出たとします。その10万円を引き出すのではなく、元の100万円と合わせて再投資するのです。すると、110万円を運用することになりますから、次のように増えていくのです。

1年目:100万円を10%で運用すると1年後は110万円
2年目:110万円を10%で運用すると1年後は121万円
3年目:121万円を10%で運用すると1年後は133.1万円

これだけでは複利のすごすぎるパワーがいまひとつ、ピンとこないかもしれません。それでは、こう考えてみましょう。毎月3万円を貯金するとします。1年間で36万円貯まります。10年間では360万円。30年では1080万円です。単純なかけ算ですよね。それではこれを年10%の複利の投資信託で積み立てるとどうなるか。結果、6780万円になります。毎月3万円は変わらないのに、1080万円が6780万円。これが「複利」のパワーです。

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