牛丼ピンチ!止まらない米国産バラ肉の急騰 値上げしたばかりだが、粗利は変わらず

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豚が一度に10頭、年2回出産するのに対し、牛は1年に1頭しか出産できない。繁殖用雌牛の減少で、飼育頭数の回復には2~3年の時間を要する。

実際、2014年1月時点での米国の牛飼養頭数は8773万頭と過去最低の水準に落ち込んだ。

供給が減る一方で、世界の牛肉需要は増加傾向にある。特に中国などアジア諸国からの引き合いは強い。

供給は減り、需要は増える一方

BSE問題が発生して以降、米国産牛肉の輸入を禁止している中国だが、「実際には香港、ベトナムなどを経由し米国産牛肉が現地で流通している」(大手商社幹部)。

新興国の牛肉需要が高まるにつれ、「地産地消が進めば将来的に価格も落ち着くのでは」(牛丼チェーン役員)と期待する声も聞こえてくる。

しかし、丸紅の野村和伸・畜産部長は「新興国での牛の飼育は簡単には進まない」と指摘する。牛は1頭当たりの飼育期間が長く、餌代などの費用を長期で負担しなくてはならないからだ。

「供給は減り、需要は増える。15年にかけ牛肉価格が下がる要素は、円高に振れる以外に何もない」(野村部長)

牛丼各社への値上げ圧力は高まるが、低価格に慣れた消費者が値上げを受け入れるのは決して容易ではない。

(「週刊東洋経済」2014年11月22日号<17日発売>掲載の「価格を読む」を転載)

又吉 龍吾 東洋経済 記者

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またよし りゅうご / Ryugo Matayoshi

2011年4月に東洋経済新報社入社。これまで小売り(主にコンビニ)、外食、自動車などの業界を担当。現在は統括編集部で企業記事の編集に従事する傍ら、外食業界(主に回転ずし)を担当。趣味はスポーツ観戦(野球、プロレス、ボートレース)と将棋。

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