打倒iPhone ドコモ、auが反撃

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 出遅れていたのは業界のガリバーであるNTTドコモも同じだ。ドコモの収益源である「iモード」は独自の閉じられたネットサービスであり、iモード上で使う有料コンテンツは年間で数千億円規模の売り上げがあるとみられる。だが、スマートフォンでのオープンなネット接続が普及すれば、過去に積み上げた高収益ビジネスモデルが崩れかねない。「スマートフォンを売っていくうえでの課題」(NTTドコモの伊倉雅治スマートフォン事業推進室長)だった。

それでもソフトバンクの快進撃を前にドコモも重い腰を上げざるをえなくなった。活路を見いだしたのが、海外メガ端末メーカーだ。4月発売のソニー・エリクソン製「エクスペリア」に続き、5日には韓国サムスン電子の旗艦モデル「ギャラクシーS」も発表した。4インチの大型で高精彩な有機ELディスプレーを搭載し、重さは118グラムと軽量。業界標準である動画・ゲーム再生ソフト、「フラッシュ」も搭載し、アイフォーンとの差別化を図る。

サムスン端末は6月の発売以降、全世界ですでに500万台超を販売している。「モノとしての魅力はアイフォーンと比べ遜色がない」(MM総研の横田英明・パーソナル・ネットワーク研究グループ研究部長)。ドコモはこの冬商戦で同機種を含め、全7機種のスマートフォンの発売を予定。山田隆持社長は「これでアイフォーンと十分競合できる」と独走態勢に待ったをかける意気込みだ。

迎え撃つソフトバンクのアイフォーンは国内スマートフォン市場ですでに7割強のシェアを握る。だが米国では、従来独占販売を認めてきた通信キャリアのAT&Tに加え、年明け以降新たにベライゾン・ワイヤレスに供給されるとのうわさが絶えない。日本でもアイフォーンを提供する米アップルが同様の方針を取り、ドコモやauにも供給することになれば、現在独り勝ちのソフトバンクの立場は一変する。

増大する通信量への対応も喫緊の課題だ。頻繁にネット接続するアイフォーンの通信量は既存端末の7~10倍といわれる。すでに「通信の高速化や使用する周波数帯の拡大だけでは、今後のトラフィック急増にとても対応できない」(ソフトバンクモバイルの松本徹三副社長)段階に来ている。そのため、ソフトバンクは設備投資額を大幅に上積みしているほか、固定ブロードバンドの回線にトラフィックを流すための無線LANルーターを飲食店に無償配布するなど、突貫工事で対策を進めている。

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