打倒iPhone ドコモ、auが反撃
中高年層にも拡大期待 救世主スマートフォン
スマートフォンが飽和状態だった業界全体の救世主となったことは間違いない。すでに先端的なユーザーから一般層へと裾野が拡大。「画面が大きく、タッチパネルで直感的な操作ができる究極の簡単ケータイ」(日興コーディアル証券の森行眞司アナリスト)との評が少なくなく、今後は中高年などデータ通信を利用してこなかった層への浸透が期待される。
メールなど最小限のデータ通信機能しか使っていなかった層のネット利用が促進されれば、データ通信収入が底上げされるのは確実。「iモードや音楽配信サービスと同じか、それ以上の商機となりうる。業界全体がメリットを享受できるフェーズに入る」(森行アナリスト)。2台に1台がスマートフォンに移行する数年後、業界の覇者となるのは誰か。
(桑原幸作 撮影:鈴木紳平 =週刊東洋経済2010年10月23日号)
※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事