NYで築109年の家が50億円で売れた!

億ション売れまくるNY住宅市場の狂乱

One57からはセントラルパークが一望できる

そのうちの一室を訪ねた。リビングルームからはセントラルパークが一望できるだけなく、30畳近くはあろうかというベッドルームは、天井以外は全面ガラス張り。アップタウンからダウンタウンまで大迫力の摩天楼が目に飛び込んでくる。この一部屋だけでも、十分パーティルームとして使えるほどの豪奢さである。

ニューヨーク随一の高層コンドであるOne57の自慢は眺望だけではない。コンドの低層部分にはパークハイアットホテルが入居しており、居住者はハイアットのプールやスパなどを自由に利用できるだけでなく、ホテルが提供している清掃サービスや、一流シェフが料理長を務める高級レストランからデリバリーを頼むこともできるのだ。

こうしたホテル一体型、もしくはコンシェルジュ型サービスが受けられるコンドミニアムはニューヨークで人気を集めつつある

。One57から徒歩10分程度の西53丁目で目下、急ピッチで建設が進むのは、クリスタルメーカー「バカラ」が12月にオープンする予定のホテル一体型コンドだ。同コンドは46階建ての61室。もっとも高いペントハウスの価格は6000万ドル(約63億円)。バカラをふんだんに使ったシャンデリアや高級大理石で作ったバスルームなど豪華な内装もさることながら、One57同様、ホテルの高級アメニティやコンシェルジュサービスを利用できるのが売りだ。

同ビルの販売を担当するラリー・クルイスマン氏によると、「金融危機から景気が回復する中で、富裕層の要求はかつてないほど高まっている」。こちらもすでに7割以上が売れているという。

築109年の一戸建てが約50億円

パーク街64丁目にあるクラッシックな作りの一戸建て。価格は約50億円

高級住宅地としても名高いパーク街の64丁目では、6階建ての「一戸建て」が売りに出ており、注目を集めている。外から見た佇まいはさながらちょっとした美術館のよう。1万4000平方フィート(約4260平方メートル)の同邸宅は1905年に有名建築家によって建築された。

6階まで吹き抜けになっている周りに、らせん階段が絡ます姿は、「風と共に去りぬ」など往年の映画にでも出てきそうなクラシックな作りだ。これまでイタリアのファッションブランドがオフィスとして利用していたが、今回売りに出されており、価格は4800万ドル(約50億円)。賃貸の場合は月9万ドル(約945万円)だ。

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