戦後日本が失ったもの 風景・人間・国家 東郷和彦著

戦後日本が失ったもの 風景・人間・国家 東郷和彦著

外交官として海外暮らしが長かった著者は、退官後日本で暮らすようになり、街の景色に激しい違和感を抱く。

たとえば、奈良の長谷寺を訪れたときのこと。本堂の舞台から美しい自然の景色を堪能していると、その一角にまったく周りとなじまない青いドームを頂いた白いビルを発見し戸惑う。日本人は戦後、街の景観の調和に関心を示さず、好き勝手に開発してきたために、こうしたことが至る所で起こりがちだという。

著者は、この風景の不調和を現代日本人の人心の荒廃の一つの象徴としてとらえている。そこから戦後、平和の代償として私たちが失ったものは何なのか、そして失ったものを回復するために必要なものは何かを問う。

角川ONEテーマ21 780円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • 晩婚さんいらっしゃい!
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日本企業は米中の板挟み<br>全解明 経済安保

先端技術をめぐる米中の争いは日本に大きな影響をもたらします。海外からの投資は経済を活性化させる一方、自国の重要技術やデータが流出し安保上のリスクになる可能性も。分断の時代に日本企業が取るべき進路を探ります。

東洋経済education×ICT