戦後日本が失ったもの 風景・人間・国家 東郷和彦著

戦後日本が失ったもの 風景・人間・国家 東郷和彦著

外交官として海外暮らしが長かった著者は、退官後日本で暮らすようになり、街の景色に激しい違和感を抱く。

たとえば、奈良の長谷寺を訪れたときのこと。本堂の舞台から美しい自然の景色を堪能していると、その一角にまったく周りとなじまない青いドームを頂いた白いビルを発見し戸惑う。日本人は戦後、街の景観の調和に関心を示さず、好き勝手に開発してきたために、こうしたことが至る所で起こりがちだという。

著者は、この風景の不調和を現代日本人の人心の荒廃の一つの象徴としてとらえている。そこから戦後、平和の代償として私たちが失ったものは何なのか、そして失ったものを回復するために必要なものは何かを問う。

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