「それに匹敵する危機がないのであれば、消費税を引き上げる」というのでは、景気を見ながら決める、という話とは全く違う。国民は例によって、体よくだまされた、ということになります。
自民党はこういう「プロレス」が得意な政党です。さまざまな議論を意図的にオープンに出し、若手の消費増税反対の勉強会と賛成の勉強会を同時並行させ、いかにも党内は割れているのだ、という演出をするわけです。そして如何にも議論を尽くしたように見せかけて、最後の結論はすでに決めているわけで、これは完全な出来レース。
「反対意見も十分聞きましたよ」、という状況証拠を作っているにすぎず、最後の勝敗は最初から決まっていると言うわけです。野田さんは税調会長ですから。その辺の一介の国会議員の発言とは全く違います。リーマンショックなど100年に一度なのですから、それはもう増税すると言っているのとイコール。この件に関してはワタクシの予想が当たることになりますでしょう。
その後の経済??もう見る影もないでしょう。景気浮揚のためにさらに公共投資をぶち込んで、消費税を上げた意味がなくなってしまう、という何とも不幸な将来を予測しているのはワタクシだけではないと思います。
さて、恒例の競馬予想。「株式評論は競馬予測より酷い」などと書いた手前、今週は当てねばなりませんね。
神戸新聞杯2着のサウンドオブアースに期待
今週は菊花賞(10月26日、京都競馬場で行われる3歳馬のG1)。すでにこういう長距離路線ではほぼ唯一のレースとなってしまい、要するにどの馬にとっても3000メートルなんぞ「未知との遭遇」。実績も何もあったものではありません。
昔は長距離専門みたいな馬も結構いましたが、昨今はスピード重視の傾向も強く、そういった適性の馬はまず存在しないとみていいですね。結局、強い馬が勝つ、という当たり前のルールがここでは支配的となってきます。過去にもディープインパクトなど、どう見ても中距離の切れ味勝負の馬が勝つわけで、現在の長距離予測は割と味気ないものです。
そうなると、圧倒的1番人気はダービー馬ワンアンドオンリーということになるでしょう。その他の馬との力関係を見るなら、相手はトーセンスターム、トゥザワールド、トーホウジャッカルあたり、となるのでしょうが、これまでの戦い方を見る限り、ダービー馬の方が一枚も二枚も上、という感じはします。
むしろ、前走神戸新聞杯で、そのワンアンドオンリーに対し「あわや!」という場面もあった2着馬のサウンズオブアースの方が今回は可能性があるかもしれません。
この馬は母の父にディキシーランドバンドという渋い長距離血統がはいっており、これは2004年の勝ち馬デルタブルースと同じ。ちょっと期待してもいいのではないでしょうか。
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