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「読みたい本」が見つかる!「いい書店」3大共通点 電子書籍にはない「リアル書店の価値」とは?

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ひとつめは、「書店員の『目利き』で、書店の書棚に『力』がある」ことである。

【1】書店員の「目利き」で、書棚に「力」がある

わたしが好きな本屋さんは、「本を発見しやすい書店」だ。

「普通の書店」ならば、新刊のベストセラーが目立つ場所に置かれて、あとはさまざまな本がジャンル別・著者名順に並んでいる。

しかしこういう書店だと、「いい本」はなかなか見つけにくい。「いい本」は「隠れている」ことが多いのだ。

ベストセラーにも、もちろんいい本はある。しかし、本には読者とのあいだの「向き・不向き」「相性」がある。自分と相性が悪ければ、いくらベストセラーで有名な本であっても、頭には入ってこない。

逆にベストセラーになっておらず、あまり知られていない本であっても、自分と相性がよければ、「すごい!この本、素晴らしい!」と感動の読書体験を得られることがある。わたし個人の人生経験でいうと、そのほうがいい読書体験を得られることが多い。

どんな書店でも「目利き」の違いで大きく変わる

みんなが見ているテレビのゴールデンタイムの情報バラエティー番組よりも、深夜に放送されている知る人ぞ知るマニアックな番組のほうが、ディープで面白く突き刺さるのと同じ原理である。しかし、本屋さんの書棚にひっそり隠れている「いい本」を見つけるのも、マニアックな番組同様にけっこう難しい。

そこで大事になってくるのは、書店員さんの「目利き」だ。

これは大きな書店でも小さな個人経営の書店でも、どちらでもかまわない。「その本屋さんで働いている書店員さんが、どういう『目利き』の能力を持っているか」によって、書棚のパワーはまったく変わってくる。

そんなパワーのある本屋さんに行くと、ベストセラーでも新刊でもないけれど、どこかの誰かに突き刺さりそうな本が書棚に並んでいて、相性のいい人たちを待ってくれているのだ。

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【「本棚の文脈」に注目する】

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