米ヤフーの第3四半期は1%増収、ディスプレー広告不振続く ディスプレー広告の不振続く

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 10月21日、米ヤフーの第3・四半期決算は、ディスプレー広告部門の不振が続いたものの、売上高は前年比1%増加し予想を上回った。ジュネーブ近郊の同社ビルで2012年12月撮影(2014年 ロイター/Denis Balibouse)

[サンフランシスコ 21日 ロイター] - 米インターネット検索大手ヤフー<YHOO.O>が21日発表した第3・四半期決算は、ディスプレー広告部門の不振が続いたものの、売上高は前年比1%増加し予想を上回った。ヤフー株は時間外取引で1.1%上昇した。

ピボタル・リサーチ・グループのアナリスト、ブライアン・ワイザー氏は、ディスプレー広告の不振について「この2年間、状況はほとんど変わっていない」と指摘した。

<ディスプレー広告は減収>

関連ウェブサイトへの手数料支払いを除く売上高は10億9400万ドルで、前年の10億8100万ドルから1%増加した。ロイター・エスティメーツがまとめたアナリストの予想は10億4500万ドル。

ヤフーは今回の決算で初めて、モバイル部門の売上高を公表した。それによると、第3・四半期の同売上高は2億ドル超。ヤフーは、通年のモバイル部門の総売上高は12億ドルを上回るとの見通しを示した。

売上高全体の40%に相当するディスプレー広告部門は前年同期比5%減収。検索事業の売上高は同4%増の4億5200万ドルだった。

ヤフーはかつて、ウェブポータルや電子メールサービスで独占的な地位を築いていたが、ここ数年はグーグル<GOOGL.O>やフェイスブック<FB.O>などのライバルに押され売上高は伸び悩んでいる。マイヤー最高経営責任者(CEO)は、サービスの多くをてこ入れしたほか、他社買収も積極的に行ったが、以前ほどの売上高の伸びは実現できていない。

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