高梨沙羅に謝罪文を書かせたのはいったい誰か 無自覚な「良い、悪い」のレッテル貼りが苦しめる

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高梨選手がこれほどのプレッシャーと責任を抱えることになってしまったのは、自分に直接関係のないことに対しても、「これは良い。これは悪い」と判断を下す人々が多いからではないでしょうか。さらに、もし「悪い」と判断されたら、日常生活に支障をきたすほどの猛烈なバッシングを受けるのですから、必要以上に落ち込んでしまうのも当然でしょう。

個人の尊重が叫ばれる中、アスリートに限らず芸能人や文化人などの有名人たちは、常にその言動を世間から「良い、悪い」と勝手に判断されるプレッシャーにさらされています。

今回が3度目のオリンピック出場となる高梨選手は、そんなプレッシャーを長年感じ続けてきただけに今回の結果は、「世間の人々から『悪い』と判断された」と感じたではないでしょうか。特に今回は国の名前で戦う団体戦だったため、高梨選手へのプレッシャーはさらに高まり、それがインスタグラムへの悲痛なコメントに表れていました。

藤井アナの言葉は本当に優しいのか

また、8日夕方に放送された「『news every.』(日本テレビ系)で藤井貴彦アナが高梨選手に向けて「もう謝るのはおしまいにしてください」などと語りかけたことが人々の感動を呼んだ」という記事をいくつか見かけ、ツイッターのトレンド入りしていたそうですが、これも耳当たりの良い言葉を並べただけで、同じ図式に過ぎません。

藤井アナが「高梨選手は良い」というメッセージを勝手に発信し、勝手に同調している人が多いだけであり、依然として高梨選手に「良い、悪い」のレッテルを選んで一方的に貼り続けている状態に変わりはないのです。

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