レクサス「NX」は、何が新しいのか

トヨタ7年ぶりのターボ車が映す時代の変遷

レクサス「NX200t」のフロントビュー。レクサス車特有のスピンドルグリルが印象的だ

初めてターボ車に乗り換えたときの驚きは、今でも忘れない。

アクセルを強く踏み込むとエンジンの回転数が上がるのと少し遅れたタイミングで、すさまじいパワーが沸き起こる。何かに引っ張られるかのような勢いで、身の危険を感じるほどに荒々しく加速していく――。詳しくは後述するが、今から15年ぐらい前に買い替えたマイカーで初めて経験したことだ。

ターボ車とはそんなものだ、という印象と記憶があった。それだけにレクサスの新型車「NX」で、トヨタ自動車が7年ぶりにターボを復活させたという話題には興味があったのだが、幸運にも発売からほどない9月下旬、その話題のクルマに試乗の機会を得ることができた。

「高級クロスオーバーSUV」で登場

NXはレクサス初の「コンパクト高級クロスオーバーSUV(スポーツ多目的車)」という位置づけで、7月末に日本国内で発売された新型車だ。7月29日の発売から9月3日までの約1カ月間に約9500台を受注。700台という月間販売目標の約14倍という好調な滑り出しを見せている。乗り味が気になっているクルマファンもいるだろう。

モータージャーナリストの足元に及ばないが、記者はかつて某自動車関係会社に勤め、小型車から高級車、スポーツカーなど、さまざまな車種を乗り比べた経験がある。クルマのことは一般の人より、少しだけだが詳しい。その視点から見たNXの実像を紹介しよう。

NXは大きく2タイプに分かれる。トヨタが新しく開発した排気量2000ccのターボエンジンを積んだ「NX200t」とハイブリッド車(HV)の「NX300h」だ。記者はNX200tをチョイスした。

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