長谷工コーポレーションの勝算、東急綱島駅近辺で“ドミナント施工”に挑む


 それでも長谷工が、同物件の立地で不利なことは承知のうえだ。不利な条件をカバーするため、さまざまな特徴を打ち出して、訴求力を高めている。たとえば、大規模物件では珍しい自走式平置きの駐車場を全戸カバーする492台設置し、この使用料を月額500円~4500円と格安に抑えたことだ。自家用車で出掛ける習慣がある主婦にとって、これは有利な条件だ。加えて、深夜帯は入居者専用のマイクロバスを運用し、世帯主にもアピールする。

また、長谷工にとっては首都圏で初めてユーザーの声や販売員の声を生かした設備仕様「ユーズスタイル」を採用。自由設計の洋室「aルーム」付きの住戸や、住民同士のコミュニティを育むイベントといった独自提案もある。

マンションデベロッパーの間では、長谷工に対して「立地の悪さという厳しい土地を有効利用し、効率的なマンションを供給する長年の積み重ねでノウハウを培っており、その完成度は以前より向上している」(マンション販売業者)という定評があるが、その真価が同物件の今後の売れ行きで問われそうだ。

グレードアップキャンペーンで施工精度向上とクレーム削減を実現

この綱島の6つ(1つは計画)の分譲マンションを施工するのは長谷工コーポレーションの建設部門だが、同圏内は、東京多摩地区から神奈川県下という東京近郊の人気居住エリアをカバーする第三施工統括部に属する。

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