世界の富豪がいま、次々お金を突っ込む「投資先」 ジェフ・ベゾスやイーロン・マスクも参入

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テスラのイーロン・マスク氏など世界の名だたる富豪が投資している先とは(写真:Al Drago/Bloomberg)
メディアでも、毎日のように報道される「脱炭素」。しかし、「脱炭素社会」に転換するには多額な投資が必要になるとされます。しかも脱炭素化は20年、30年という長期にわたる大変革。つまり脱炭素への転換は、世界規模の「富の移転」をもたらします。そのため、ジェフ・ベゾス氏やイーロン・マスク氏など世界の富豪たちは、気候危機に非常に敏感。では実際、世界の富豪たちは何に投資しているのでしょうか。本稿では江田健二氏の新著『2025年「脱炭素」のリアルチャンス すべての業界を襲う大変化に乗り遅れるな!』より一部抜粋して紹介します。

大富豪たちは「気候危機」に敏感である

フォーブス誌が発表した2021年の世界長者番付は、以下の通りです。

1位 Amazon.com 創業者のジェフ・ベゾス 約20兆円
 2位 テスラ共同創業者のイーロン・マスク 約17兆円
 3位 LVMH会長のベルナール・アルノー 約17兆円
 4位 マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ 約14兆円
 5位 Facebook 創業者のマーク・ザッカーバーグ 約11兆円 

5人とも一代で10 兆円を超える巨万の富を築きました。お金儲けの才能に溢れた彼らがこれからの社会をどのように見ているかは気になるところですが、世界の富豪たちは、脱炭素について関心があるのでしょうか?

答えはYesです。世界の富豪たちは気候危機に非常に敏感です。理由は気候の悪化が予測不能な影響を及ぼす可能性があるからでしょう。彼らが持つ莫大な資産は、地球のさまざまなものに投資されています。世界があまりにも大きく変わってしまうと、自分の資産が極端に目減りする可能性があります。世界の富豪にとっても、世界が気候危機を乗り越え、安定的に成長していくことが望ましいのです。

世界の大富豪が脱炭素にどれくらい投資しているか。少し具体的に見てみましょう。

ジェフ・ベゾス

ジェフ・ベゾス氏は、ベゾス・アースファンドを創設しています。同ファンドは、気候危機に取り組む科学者、活動家、非政府組織(NGO)などに資金を提供し、自然保全や保護に役立つ可能性のある取り組みを支援することを目的にしています。

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