「2022年3月ダイヤ改正で引退」の鉄道車両6選 全国のJRから私鉄まで、大人気列車も姿を消す
JR東海では、2022年3月から新形車両の315系が中央線に就役する予定だ。これにより、国鉄時代末期からJR発足当初に製造されたJR東海の車両が置き換えられる予定で、2022年3月中には国鉄から継承した211系8両が引退することになっている。
211系は先の205系と同時期に造られた車両で、特に211系は運行距離の長い近郊形として登場した。JR東海が保有する211系のうち、国鉄から継承した8両は「セミクロスシート」と呼ばれる座席配置で、向かい合わせの座席が一部に用意されている。一方、JR東海発足後に登場した211系では座席配置が違い、ロングシートと呼ばれる窓を背にした通勤電車の座席配置が採用されている。また、屋根上に搭載された冷房装置にも違いがあり、外観だけで両者の区別は簡単にできる。
国鉄から継承したJR東海の211系は4両編成2本だけの存在で、現在では関西本線などで使用されているが、なかなか捕まらない車両だ。
小田急や東武にもある引退車両
今回のダイヤ改正では、私鉄の車両にも引退予定の車両がある。1つは小田急電鉄の特急ロマンスカーで使用されている50000形で、VSEという愛称を持つ車両だ。
こちらは東洋経済オンライン2021年12月21日付記事(小田急「白いロマンスカー」VSE、早すぎる引退理由)が詳しい。今回のダイヤ改正で定期運行を終了し、その後はイベント列車などで使用されて2023年秋頃に引退が予定されている。
東武鉄道では、今回のダイヤ改正で特急「きりふり」の名前が消える。特急「きりふり」は土休日に浅草-東武日光間などで運行され、350型を使用していたが、特急「きりふり」の定期運行がなくなることで、350型の定期運行も終了する。こちらは東洋経済オンライン2020年9月15日付記事(東武350型、休日だけ走る「昭和の長距離列車」 )が詳しいが、350型は改造前から通算して40年以上も使われている車両でもあり、定期運行終了後はそのまま引退する可能性が高い。
2022年のダイヤ改正では、昨今の感染症関連での需要減を反映してラッシュ時間帯の減便も実施される。これにより、車両が余剰となる見込みで、意外な引退車両が現れるのかもしれない。
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