「2022年3月ダイヤ改正で引退」の鉄道車両6選 全国のJRから私鉄まで、大人気列車も姿を消す

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2018年には日光線の観光列車「いろは」が登場し、この205系600番代から改造された。

今回引退が決まった日光線の観光列車「いろは」(筆者撮影)

その「いろは」も今回引退となる。「いろは」は座席を向かい合わせとして、内装は木目調に改めていたが、改造車ながら登場から4年で引退する短命な車両としても注目されよう。

後継の車両は、相模線と同じくE131系で、こちら3両編成のE131系600番代が新車として導入され、合わせてワンマン運転も開始される。相模線ではE131系が営業運転を開始しているが、宇都宮線・日光線ではダイヤ改正に合わせて一斉に置き換えが実施される。

八高線・川越線209系3100番代

八高線・川越線では、今回のダイヤ改正でワンマン運転が開始されるため、ワンマン運転に対応していない209系3100番代が引退となる。

今回引退する八高線・川越線の209系3100番代(筆者撮影)

209系3100番代は「りんかい線」こと、東京臨海高速鉄道から譲渡された珍しい経歴を持つ車両で、東京臨海高速鉄道70-000形として1995年に登場した車両を2004年に譲り受けたものだ。実際に譲り受けた車両は全8両中の6両で、残る2両は2005年にJR東日本で新造し、4両編成2本を組んでいる。

車体の色は八高線・川越線の車両の色でもある、オレンジとウグイス色の組み合わせに直されているが、丸みのあるデザインと、りんかい線時代の青い座席を備えた車内に特徴がある。

209系3100番代は「2021年度中に運行を終了」という表現で、ダイヤ改正を待たずに引退となるのかもしれない。現状でも出番のない日が多く、出番があればラッキーと言ったところだ。

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