鈴井貴之「9割は失敗」が『水どう』を生んだ必然 北海道だったから「一か八か」が可能になった

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(写真:椙本裕子)

LEONの読者層にとっての見どころ

── まさにLEONの読者層とも重なる年頃ですが、そんな中年男性にとって今回の舞台の見どころとは?

鈴井:僕もたまにLEONを拝見していますけど、皆さんもLEONを見て素敵な洋服をまとっているのは、もちろん洋服が好きだというのもあるでしょうけど、いろいろ対外的な目を気にして、会社へ行ったら部下の手前とか、いろんな視線がありますから、きれいになさってるんだと思うんです。でも、この舞台を見に来たら、中年男性の方々はわれわれと同級生ですから(笑)。「あぁ、そうだな。中学生のときはみんなこうだったよな」というように気持ちが戻ってくれればいいかな、と思います。

今、定年を迎えるとか、セカンドライフとか、終活とか、いろんなことを考えていらっしゃるかもしれませんけど、もう1回なりふりかまわず、青くさい気持ちを持つタイミングも必要なんじゃないかなって。だから、今回のテーマは「青くさくやりたい」と思っています。舞台を見て、「俺もあのバカの中に入りたいよ」と思ってもらえたうれしいですね(笑)。

(写真:椙本裕子)
鈴井貴之(すずい・たかゆき)
1962年、北海道生まれ。北海学園大学時代に演劇の世界に入り、1990年に「劇団OOPARTS」を立ち上げ数々の刺激的な作品で人気を集めた。1992年芸能事務所「CREATIVE OFFICE CUE」を設立。TEAM NACSなどが所属。1996年『水曜どうでしょう』(HTB)を企画。自らも出演して全国区で人気番組となり今も再放送が続く。2001年より映画監督としても活動を開始。作家としても活動しており、活動の幅は多岐に渡る。2010年より、OOPARTSプロジェクトを始動。作・演出だけでなく出演者としても積極的に活動。愛称は「ミスター」。

文/相川由美

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