いかがでしょうか。もちろん勉強時間が伸びれば、成績は上がりやすくなります。が、長く机に向かっていても、集中していなければ意味がないですし、超効果的な勉強でも時間が1分だったら成績は上がりません。
そして、多くの人は「時間をかけたこと」に満足してしまいます。
「こんなにやっているんだから」
「こんなに頑張っているんだから、成績が上がるはずだ」
そんな、努力神話を僕たちは信じがちなのです。僕も偏差値35のときは一日14時間ぶっ続けの勉強をしようとして、失敗しました。短期的にはそれで成績が上がる瞬間もあったのですが、長くは続きませんでした。
成績が上がる子とそうでない子の違い
そしてそんな僕は今、多くの生徒に勉強を教えているのですが、成績が上がる子とそうでない子を見極める質問というのがあります。
それは「今日はこれから、どんな勉強をする?」というものです。
これに対する回答というのは、3種類に分類できます。
B:「数学の参考書を進めているんで、それを3問終わらせます!」と勉強量を教えてくれるタイプ
C:「英単語帳を覚えるために、英単語帳の1~100番を覚えます!」と勉強の中身を教えてくれるタイプ
このうち、成績が上がりやすいのは圧倒的に「C」のタイプです。
Aのタイプは、自分が何を頑張っているのかを教えてくれているわけですが、それの結果どうなるのかがあまり想像できていません。だから、「英語の何をやるの?」と聞くと、「え?うーん」と考えこんでしまいます。
Bのタイプは一見成績が上がりそうですが、「2問やった」「4ページ終わらせた」というのは「量」をこなすことが目的になってしまいがちです。「この一冊を頑張れば合格できるはずだ!」と考えて、こなすこと自体が目的になってしまいがちなのです。
逆にCのタイプは、「目的」が明確な場合が多いです。「英単語を覚える」という目的が先に来ていて、そのために勉強がひもづいています。
AもBも、頑張った先に何があるのかを想像できていません。それだと、ただがむしゃらに何かをやっているだけ。でもCは、目的のために努力をしています。こういうタイプは、きちんと結果につながる努力をすることができるのです。
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