海&陸、西九州新幹線「車両輸送」ドキュメント 「めったに見られない」、開業に向け格好のPRに

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台船に載せられ玄界灘を海上輸送中の西九州新幹線「かもめ」(記者撮影)
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今から150年前の1872年10月14日、日本初の鉄道が新橋―横浜間を走った。記念すべき鉄道開業150周年を迎える今年2022年、九州新幹線西九州ルート(西九州新幹線)の武雄温泉―長崎間が開業する。JR九州は開業時期を「秋頃」としており具体的な時期について明言を避けるが、話題作りが得意な会社だけにもし運行開始日を10月14日「鉄道の日」に合わせたとしても不思議はない。

昨年12月22日には、山口県下松市の日立製作所笠戸事業所で西九州新幹線を走る車両「かもめ」のお披露目を行った。今後も新幹線の試乗会などで開業への期待を高めていくに違いないが、JR九州が次に繰り出した一手は想像の斜め上を行くものだった。

海を行く新幹線「かもめ」

JR九州の手にかかれば、新幹線車両の輸送も一大イベントになる。

「見えた」「すごい」。船上の乗客たちが口々に歓声を上げた。視線の先にあるのは玄界灘を海上輸送中の新幹線「かもめ」。これは、今年1月7日に実施された豪華高速船の船上から新幹線車両の海上輸送の模様を見学するツアーの1コマだ。

製造されたばかりの6両の新幹線車両は笠戸事業所から台船に船積みされ、長崎県大村市にある車両基地に向けて6日に出発した。車両を載せた台船は曳航船に牽引されながら関門海峡を通過、ゆっくりと玄界灘を進む。その後、車両基地近くにある川棚港(長崎県東彼川棚町)で9日に陸揚げする。

笠戸から川棚港までの距離はおよそ300km。これだけの日数をかけて運ぶのでずいぶんゆっくりとしたスケジュールに思えるが、そもそも一般的に台船を牽引する曳航船の速度は通常の貨物船よりもずっと遅い5~7ノット(時速9~13km)程度。さらに気象状況や波浪状況にも影響を受けることを考慮すれば余裕を持ったスケジュールを組むのは妥当といえる。

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