「ゲーム=悪いもの」と連呼する親が問題である訳 対等かつ民主的に子どもと話していますか?

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ほとんどの親が悩んでいる、子どもとゲーム。子どもが守れるルールを作るには(写真:takeuchi masato/PIXTA)

子育て中のほとんどの親が悩んでいるのがゲームのことです。例えば次のような悩みです。

▼子どもがゲームに夢中で困っています。1日1時間と決めたのに全然守りません
▼毎日3時間はゲームをやっています。ゲーム中毒にならないか心配です
▼勉強や運動など、ゲーム以外のことをやる時間が取れません
▼ゲーム機を取り上げたら子どもの反発がすごくて、険悪なムードになってしまいました

中には、ゲームのことで毎日叱られ続けて、そのストレスから弟をいじめるようになった子もいます。また、ゲームをめぐって親子が対立し、お互いが不信感を募らせて親子関係が悪化することも少なくありません。私は、こういう事態に至る最大の原因は、ゲームについて親子の価値観が違いすぎる点にあると思います。

親と子どもにとってのゲーム

ほとんどの親は「ゲームはイコール悪いもの。できるだけやらせたくない。もっと有意義なことに時間を使わせたい」と思っています。一方、子どもたちは、「ゲームは楽しいしストレス解消になる。これほど楽しいものはないし生きがいでもある。ゲームで身につくものも多い。友達とのコミュニケーションにも必要」と思っています。

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このような価値観の違いを乗り越えるために、まず必要なのは、親子で対等かつ民主的な対話をすることです。

例えば、子どもが「みんなやってるんだから、やらないと話題についていけない」と言ったとします。それに対して、まずは「そうだね。自分だけやらないと友達が何言ってるかわからないよね。わかるよ」という感じで共感してあげましょう。

また、「ゲームは楽しいしストレス解消になる」「自分の生きがいになっている」などの話にも、すべて共感してあげましょう。親として言いたいことがあっても、それは控えて、とにかく共感を最優先することが大事です。

親に共感してもらえると、子どもは「自分の気持ちをわかってくれた」と感じることができて、親に対する信頼が高まります。そこで初めて、親も自分が思っていることを話します。しかも、上から目線ではなく、人間同士の対等かつ民主的な対話になるような話し方で。

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