IKKOさんが「信頼される人になるため」にやめた事 少しずつの工夫で人から信頼されるようになる

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②「自己流の解釈」でがんばり続けない

私は10代で美容室に住み込みで働いているときに、「物事には意味がある」ということを、随分と教わりました。基本に沿った練習をしたのに、自分がそれをクリアできなかったとき、少しでもやりやすいように「ダメな自己流」に変えていく瞬間がたびたびありました。

それがやがて、やってもやっても正しいカタチにならない感覚を生み出していったのです。習ったことをその時々で、自己流にすればするほど、クセが出てしまい、いつまで経っても結果に結びつかなくなる。そういうことを実感させられたのが、美容師の修業時代でした。

忠実に繰り返していけば、必ず正確にスピードアップするから。基礎に忠実に、忠実に。

最終的に勝つのは「正直の積み重ね」

③ 虚言はまぼろし

「正直者がバカを見る」

誰もが、一度や二度は感じたことがあるのではないでしょうか。もっともらしい嘘をつき、その場その場で上手くやっている人が近くにいたら、「ああ、正直で損をした」とがっかりするものですね。

私も若い頃は、どちらかというと、正直すぎてバカをみることはたくさんありました。だけど、最終的に勝つのは、「正直の積み重ね」だと思うのです。その場その場で合わせることのできる虚言はいつかボロが出てしまい、本当のことを言ったときでさえも、やがて嘘だと勘違いされる。

昔から「オオカミ少年」という物語があるように、本当のことを伝えても、虚言が重なっていると、大切なときに本当も嘘もわからなくなってしまい、人生の取り返しがつかないところに行ってしまうのです。だから、私はいつも正直にいることが大切だと思います。

嘘の重なりは、信頼を失い、全てが嘘になってしまうから。

④ 天狗にならない

力がつけばつくほど、謙虚さを持ち続けることが、人に愛され、信頼を得ることにつながると思うから、決して天狗になってはいけないと感じます。

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