iPhone6とXperia Z3、動画に強いのは? ベルリンからプラハへ、製品レビューの旅<4>

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この後、動画撮影しながら周囲を歩いてみたのだが、見事に安定したブレ補正がされる。なるほど、世界でもっとも多くのカムコーダを作っているのはソニーだったとあらためて思わされる出来だ。

さてプラハでの一日を終え、その夜に発表されたのが、この連載でも度々登場しているiPhone 6シリーズであるが、同時に発表された製品がある。もしかすると、もう忘れているかもしれないが、アップルは歴史を変えるほどすばらしいスマートウォッチを開発したとして「Apple Watch」を発表した。

この旅ではソニーがIFAで発表した最新Google Wear搭載のSmart Watch 3を同行させていたが、ある意味、アップルの言い分は正しいとも感じた。しかし、一方でSmart Watch 3の方が優れている部分もあり、他方では”どちらもダメじゃないか”という意見も頭をよぎった。

スマートウォッチというジャンルは成立するか

東洋経済オンラインでも当時の発表について記事を書いたが、それを読んで筆者がApple Watchを絶賛したように見えた人もいたかもしれない。しかし、よく読んでいただきたいのは「スマートウォッチとしては」新しく製品を定義し直すようなイノベーティブな製品だと書いている点だ。しかし、そもそも”スマートウォッチ”というジャンル商品には、どこまでの市場性があるだろうか?

その疑問に対してなるほどと思える回答を示してくれた製品があった。それがソニーのSmartBand Talkだ。なぜそう思ったのかは、次の街、ドレスデンへと向かう道すがらに報告をしたい。

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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