iPhone6とXperia Z3、動画に強いのは? ベルリンからプラハへ、製品レビューの旅<4>
GoProは小型・高性能かつ丈夫で使う場所を選ばず安価。ビデオカメラの進歩を、それまでの常識とは異なる方向に応用した。今や”アクションカメラのインフラ”と言える存在になっており、たとえばレンタルスキーやレンタルレーシングカー、レンタルジェットスキーなどに、GoProのカメラを取り付けるマウントがあらかじめ用意されているのを目撃した。単にアイディアとマーケティングで先行しただけでなく、ペリフェラルも含めて足場を固めているのがGoProの強みだ。
一方、パナソニックはA500の前モデルとなるA100の時に、異なるアプローチでこの分野に参入した。カメラの記憶装置や映像処理回路を撮像部と分離し、後方クリップ型のイヤホンに似た形で頭に固定。ウェアラブルなアクションカメラとして、GoProよりも軽快に使いこなすことを提案したのだ。
新ジャンルを確立したGoProだが、彼らには彼らの悩みがあった。それはエクストリームスポーツ用カメラとしてのイメージが強くなりすぎ、限られた用途向けの機器を販売するブランドと思われるようになったことだ。
A500の大きなウリは手軽さ
どうやら”馬鹿売れ”というほどではないようだが、しかしGoProのイノベーションを別角度から、別の顧客層に訴えたパナソニックのやり方は興味深い。パナソニックの撮像部を分離した機器構成は、それが使いにくい分野(たとえばサーフボードに取り付ける…といった使い方ではかえって不便など)もあるのだが、単純な後追いではなく新しい提案を持ってきたという点で面白いと思う。
それに、今回のような”普通の観光旅行”には、カバンから取り出してチョコッとメガネをかけるように装着できるA500の手軽さは捨てがたい。というわけで、A500で撮影したビデオを簡単に編集してみた。
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