アルバイトの平均時給額が上昇傾向、7カ月連続で前年同月比を上回る

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アルバイトの平均時給額が上昇傾向、7カ月連続で前年同月比を上回る

求人情報サービス「an」を運営する株式会社インテリジェンスは、PCサイト、モバイルサイト、有料求人誌、フリーペーパーの掲載情報をもとに、毎月、アルバイト(人材派遣・接客を含む酒類提供職種を除く)の平均時給額を調査している。

2010年6月の調査結果は、以下のとおりとなった。

全国平均時給額は998円で、前月から8円のプラス。また、前年同月比では25円プラスとなり、7カ月連続で前年同月比を上回る結果だった。

これらの結果について、「an」担当者はこう話す。

「この数ヶ月は求人数も堅調。リーマンショック以降は、2009年6月まで10ヶ月連続で前年同月比が下回ることもあったが、景気回復に伴った基調の改善と言えるだろう」。

上位を占める三大都市圏、他エリアと格差

全国をエリア別に比較すると、関東エリアが1,071円で最も高く、東海エリアが980円、関西エリア970円、北海道エリア816円、九州エリア813円、と続く。

三大都市を擁する上位3エリアは、2008年1月以降、1000円前後を推移しており、関東エリアにおいては1000円以上をキープ、対前年増加率は全職種がプラスになった。一方、九州エリアと北海道エリアはやや低く、800円前後を推移している。

医療・教育関連の強さが浮き彫りに

職種別(事務系、販売系、フード系、サービス系、運輸職系、技能・労務系、専門職系、の7職種に分類)の比較では、2位の運輸職系1,042円、3位の事務系1,021円に差をつけ、専門職系が1,212円でトップだ。

専門職系の中でも全国的に高額なのは、1位から順に、薬剤師(1,769円)、家庭教師(1,765円)、看護師(1,555円)、塾講師(1,445円)などで、「専門的知識に対しての評価はもちろん、ニーズの絶えない医療・教育の分野はやはり強い。」(「an」担当者)。

対前年増加率で見ると、販売系6.5%、運輸系6.2%、事務系5.3%が特に伸びており、全体の増額につながった。なお、営業系はサンプル数が一定に達していないことから、今回は調査対象外としている。

今後も経済情勢をにらみながらの動きとなろうが、派遣法改正議論による影響なども注目される。

(フリーライター:児玉磨由子=東洋経済HRオンライン)

人事・労務が企業を変える 東洋経済HRオンライン

 

 

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