AKB48メンバーが憲法を“ガチ”で学んだ! アイドルが真剣に取り組んだ「憲法本」

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――AKB48グループにはファン投票でシングル曲の歌唱メンバーを決める「選抜総選挙」など「参加型民主政治」のような雰囲気がありますが。

内山: 総選挙前にはファンの皆さんが「選挙対策委員会」が作ってくださって、そういう方々に支えられての63位(内山さんの獲得順位)だったんです。政治家の方々は選挙活動で、駅前などいろいろなところで有権者と握手やハグをして交流を深めていると思います。私たちが握手会で親近感を持っていただくことも、政治家の方々の活動に少し似ていますね。

AKB48の憲法とは?

――AKB48のコンセプトにも「憲法」のようなものがありますね。

内山: わたしたちAKB48にとっての「憲法」とは「会いに行けるアイドル」ということだと思っています。(ほぼ毎日の)劇場公演と握手会が重要です。それがなくなったらAKBは終わるのかなと。ファンの方が近くで見てくださっているからこそ、メンバー一のモチベーションも保たれるのです。AKBは反響を近くで感じて成長していくアイドルなんです。

――今春から慶応大学経済学部1年に在籍していますが、法律に関心がわいてしまったのでは?

内山: はい。それまでは特に興味はなかったのですが南野先生の講義を受けて、憲法が保障する表現の自由とプライバシー権の問題など、矛盾することをギリギリのところで折り合いをつけていくところがおもしろくて。アイドルのようなメディア的な職業にも生かせますよね。法学部にすればよかったと後悔しました。

――他のメンバーの反応は?

内山: アマゾンで1位になったときには岡田奈々ちゃんや小嶋真子ちゃんなど、同期14期全員が「おめでとう」とメールをくれました。漢字が苦手な、先輩の村山彩希さん(13期)が「読みたい!」と言ってくれたのは、とてもうれしかったです。でも、他のメンバーからは「絶対読めないでしょ」と突っ込まれていました(笑)。

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