AKB48メンバーが憲法を“ガチ”で学んだ! アイドルが真剣に取り組んだ「憲法本」

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内山奈月さん(左)と南野森さん(写真提供:PHP研究所)
アイドルが書いた憲法入門書がヒットしている。タイトルは『憲法主義――条文には書かれていない本質』(PHP研究所)。7月の発売直後にはAmazonの「本のベストセラー」で1位を獲得、すでに5万部を突破しているという。
憲法の条文暗唱を特技とするAKB48の内山奈月さんに、憲法学者の南野森・九州大学教授がマンツーマンで行った講義録を共著として1冊にまとめたもの。安倍政権による、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定もあり、タイムリーな関心を呼んでいる。共著者であるAKB48内山奈月さんと憲法学者の南野森・九州大学教授の2人に話しを聞いた。

 

――内山さんは元々、暗唱が得意だったのですか?

内山: はい。憲法に限らず、幼いころから名文、俳句など語感のきれいなものを暗唱していました。母の勧めで方丈記(鴨長明)、奥の細道(松尾芭蕉)、雨ニモマケズ(宮沢賢治)や小林一茶の俳句などを覚えました。

――その「暗唱」を特技として披露しようと思ったことは?

内山: 実は一度もなかったんです。アイドルの特技としては地味じゃないですか(笑)。(昨年6月の)武道館のAKBグループ研究生公演で一人ひとつ特技を披露するように言われ、いくつか候補を挙げた中で、チームキャプテンの峯岸みなみさんが「憲法暗唱」を勧めてくれたんです。反響がすごくて秋元康先生にも褒めていただけました。

憲法は国家権力を縛るもの

――講義でいちばん印象に残ったことは?

内山: 「憲法は国家権力を縛るものだ」という根本を教えていただきました。今まで暗唱したり勉強したりはしていましたが、このことは知りませんでした。国家権力が間違った方向に進んだ場合に「国民を守ってくれる存在」だということは意外でしたが、憲法に対して親しみを感じ、勉強しやすくなりました。

――勉強してみて、発見はありましたか?

内山: いろんな解釈ができるような文章が多いですよね。たとえば9条第2項について、たくさんの解釈があり、議論されていることも初めてしりました。そういったところもおもしろいと思いました。

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