秋田新幹線E6系が新登場、「なまはげ」へ愛称変更?
JR東日本は7月9日、秋田新幹線の新型車両、E6系の量産先行車を報道陣に公開した。営業運転は2013年春を予定している。
これに先駆けて、来春に東北新幹線E5系「はやぶさ」が営業運転を開始する。国内最速の時速320キロメートルの性能を持つが、東京−盛岡間で秋田新幹線E3系「こまち」を併結すると、最高速度はE3系と同じ時速275キロメートルにとどまってしまう。これでは宝の持ち腐れとなるため、秋田新幹線でも時速320キロメートルを出せる車両が必要だった。
今回、お披露目したE6系は盛岡-秋田の在来線区間も走るため、東北新幹線よりもやや小ぶり。このサイズにE5系並みの性能を持たせるのは容易でなく、「搭載機器をコンパクトに作る必要があった」(JR東日本運輸車両部の田島信一郎氏)。開発費はE5系を上回る45億円を投じたという。
配色もガラリと変えた。フェラーリのデザイナーとして有名な奥山清行氏を起用した。赤をメインとした色使いはまさにフェラーリ。グリーン車もスポーティな自動車のシートを想起させる(上写真)。現行のE3系「こまち」がピンク色で女性的な配色なのに対し、E6系は男性的な印象だ。
グリーンがベースのE5系は、そのデザインが賛否両論だった。しかしE6系が連結すると、お互いに輝きを増すから不思議だ。
ボディカラーのあかね色は「なまはげをイメージした」(田島氏)。E5系に新愛称「はやぶさ」が与えられたように、E6系も現行の「こまち」とは別の愛称が付くかもしれない。
(大坂 直樹 撮影:梅谷 秀司=東洋経済オンライン)
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