フィリップス、ノンフライヤーで「日本仕様」 爆発的ヒットで日本の調理家電に足場築く
爆発的にヒットしたフィリップス「ノンフライヤー」が、9月に「ノンフライヤープラス」と名前も変え進化した姿になった。
「ノンフライヤー」は油を使わずに揚げ物ができる調理家電。熱風を高速で循環させることで調理する仕組みだ。世界100カ国以上で販売されており、最初に登場した2010年から今年7月までに累計で約320万台を売り上げた。日本では13年4月の発売から今年6月までの1年3カ月で30万台が売れた。フィリップスエレクトロニクスジャパン・コンシューマーライフスタイル事業部の伊藤弘隆さんは、「このように一気に立ち上がった国は他にはない。初速は日本がもっとも勢いがあった」という。
勢いを保つために「日本仕様」を投入
9月に発売された「ノンフライヤープラス」は、形やヒーターなどの基本性能では大きな変化はない。改良点は、洗いやすさを重視して網を取り外しできるようにしたことや食材の飛び散りを防ぐためにバスケットカバーを付けたことなど細かな点だ。
日本での発売からわずか1年で改良品を発表したのはなぜか。実はこの「ノンフライヤープラス」の改良は日本の消費者の声を取り入れて行われた。つまり「日本仕様」だ。
急成長している日本市場でそのスピードを止めないために、改良を急いだもので、日本市場を重視していることの現われといえる。「ノンフライヤープラス」は現在、3万円前後で売られており、フィリップスでは年末までに8万台の売り上げを計画している。
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