東京駅前「大変貌」で八重洲地下街はどう変わる? 鉄道・クルマ、バス結ぶハブ機能で価値向上狙う

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新型コロナウイルスの感染拡大が影響する前の2018年には来街者が1日15万人にのぼったという。レストランやカフェ、居酒屋を中心とする飲食店のほか、ファッション・生活雑貨、ドラッグストア、コンビニ、マッサージ・ストレッチといった癒やしのスポットと、店舗の顔ぶれはバラエティに富む。

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コーヒーを飲むにしても、昔ながらの商店街にありそうな喫茶店から、有名チェーンのショップまで選択肢が幅広い。さっと食事を済ませるのであれば、天丼「てんや」の1号店や「吉野家」がある。カレー専門店の「アルプス」は日替わりのお得なメニューが売り。酒や食品を扱う「リカーズハセガワ本店」は開業当時から営業している老舗だ。

あまり知られていないが、店舗が並ぶフロアからさらに階段を降りた地下2階には会員制貸会議室の「八重洲倶楽部」のほか、眼科や歯科がある。

「ほかと違った切り口」で差別化

八重洲地下街の丹羽亨専務取締役は「周辺エリアにお勤めの方の日常的な需要に寄り添い、気楽に立ち寄ってもらえる店舗づくりが戦略だ」と話す。一方で「出店するテナントには『何かほかと違った切り口でチャレンジしませんか』と提案して差別化を図っている。立地は最高なので、EC(電子商取引)の時代にあってリアル店舗で体験する大切さを試すことができる」という。

たとえば2021年に出店したドン・キホーテは「お菓子ドンキ」「お酒ドンキ」といったわかりやすいコンセプトを前面に打ち出した。ヤエチカで店舗面積が最大となる「スシロー」は、店内飲食にテイクアウト専門店を併設する“ハイブリッド店舗”とした。カフェ「オーバカナル」は東京駅八重洲口エリアで初出店となる。

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