JALvs.ANA「徒歩でもマイル貯まる」アプリ活用術 JAL Wellness&Travel、ANA Pocket、Milesを比較
2021年も暮れに近づいてきたが、今年秋以降、徒歩や鉄道など、日常生活での移動によってポイントを獲得するアプリが注目を集めるようになっている。
2021年10月20日にアメリカ発の「Miles(マイルズ)」というアプリの日本版がリリース、12月20日は「ANA Pocket(ANAポケット)」のiOS版のリリースが開始された。
これらは、2021年11月4日発売「日経トレンディ2021年12月号」では、「2022年ヒット予測」の1位に「Miles/ANA Pocket」が選ばれるなど、注目度が高い。
その理由は、基本的に無料であり、アプリをインストールしておくだけでポイントが自動的に貯まっていき、さまざまな特典と交換できるという手軽さにある(ただし、位置情報の取得を「常に許可」に設定する必要がある)。
だが、うまい話に裏があるのがこの世界の常である。そこで実際に利用した経験をもとに、これらのアプリが本当に「使える」のか、考察してみた。
シリコンバレー発の「Miles」
「Miles」の開発や運営を行うのは、シリコンバレー発のスタートアップ企業、Connect IQ Labs(コネクトIQラボ)である。アメリカでは2019年にサービスを開始しており、ユーザーの約6割が女性で、年齢は20~40代前半までがボリュームゾーンとなっている。
スマホのデータに基づき、AIが徒歩・自転車・電車など移動手段を自動的に判定して、1マイル(約1.6km)の移動に対して以下のマイルが貯まるしくみとなっている。
自転車 5マイル
バス・電車・船 3マイル
車 1マイル
飛行機 0.1マイル
移動距離あたりの二酸化炭素排出をともなわないか、少ない、徒歩や自転車、電車などを利用した場合の換算率を高くすることで、地球温暖化を促進しないような仕組みがとられているのもシリコンバレー発らしい。
ポイントの獲得については、鉄道での移動が単位時間あたりで最も効率がよいといえる。特に新幹線を頻繁に利用するビジネスパーソンや鉄道での遠距離通勤をしている人は多くのマイルを獲得できそうだ。
「Miles」では、当月の移動距離や特典交換数を基に次月のステータスが決まる。シルバー、ゴールド、プラチナと3段階に分かれており、プラチナの場合、毎月400マイルのボーナスマイルが加算されるほか、特典に交換するときの必要マイル数が10%少なくてすむ。
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