「数学的思考の欠如」が経験に固執する企業を生む 「言うべきことを言わない」組織が生まれる理由

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それは、当たり前だ。そんなことをなぜあらためて指摘するのか?

そう思われるかもしれないが、ここに組織の罠がある。「これは間違っているのでは?」と誰かが考えても声に上げなければ問題は放置されたままになる。

仮に問題点が指摘されたとしても、きちんと手順を踏んで取り組まれるとは限らない。あらゆる可能性を考えて、1つひとつ検証しながらベストの方法を探ろうとしたとすれば、大きなコストがかかることも多い。

「そこまでする必要があるのか?」という問いかけが地位の高い人から発せられた途端になし崩し的に中途半端な対策で終わってしまうことは多いのではないだろうか。

ここには、何の論理も存在していないのだ。

経験に頼るのはもっとも反数学的発想

この記事を読んでいるあなたに思い出してほしいことがある。数学の問題を解いているときに、「まあ、大体こうだろう」という解法はありえない。「今までもそうだったから、この角度は30°だ」と書いたらまず評価されない。

しかし、実際の組織ではそういうことがまかり通っているのだ。つまり経験に頼って判断しており、「誰が見ても納得できる」ような正しさが欠落している。

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