クリスマス直前!「婚活ツール」の適切な選び方 アプリ・相談所・支援センターそれぞれの特徴

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【マッチングアプリの活用法】

婚活を行うにあたり、間に仲介者を挟まないので、ボーダーレスな出会い、時間を問わないアクセス、といった意味で活用する方が少なくありません。

実際、筆者の知るアプリ婚活による成婚者の組み合わせを見てみると、

  • ・北欧の男性研究者と日本の女性医師(現在、北欧在住)
  • ・海外から帰国して多忙を極める千葉の医師と東京の会社員女性
  • ・東京勤務・埼玉県在住の女性と、その女性とかなり離れたエリアに勤務する男性ばかりの職場勤めの会社員

など、相談員の方の懇切丁寧なサポートに応じる時間も惜しい、地方でそもそも相談所が少ない、夜勤などシフト勤務で自分の好きな時間に候補者とコミュニケーションしたい、といった、エリアボーダレスやタイムボーダーレスを好む、という方が成婚している傾向が見られます。

自己申告制のプロフィールには要注意

【マッチングアプリの注意点】

マッチングアプリに登録された内容は、自己申告制が多い、ということを忘れてはいけません。この前提条件があるため、注目してもらおうと自分のプロフィールを「ちょっとだけ……」といじってしまう・過剰に加工してしまう誘惑に負けてしまう方もおられます。

こういった状況があると、大都会在住、高収入、高学歴、かっこいい仕事、年の差のある若い美人女性……など表面的なプロフィールでの優位性を示す要素が「結婚相手を選ぶにあたっての最優先条件」というような方は、アプリ婚活を活用できる可能性はむしろ低いように感じます。

とにかくお相手の条件を第一に重視する方は、比較的高額となる会費を払っても結婚相談所、そこまでお相手の条件ありきではないものの、条件が明確に見えないと不安が強い、という方は自治体の結婚支援センター、もしくは独身証明を提出するIT相談所を選ばれることをおすすめします。

マッチングアプリ婚活を相手に望む条件を定める「条件婚活」と勘違いしている方が、とくにITを使った婚活を知らない上の世代に一定数おられますが、アプリによる出会いで成婚した方は、むしろ「条件婚活タイプではない方たちである」と筆者の肌感覚では思います。

私の知る範囲では、時代を反映してアプリで成婚した人が結構な数いるのですが、その経緯は以下のようなものです。

  • 「アプリ内の無課金コミュニティー(趣味、言いたいこと、意見交換など多数のスレが立っているイメージ)に参加していたら仲良くなって会うことにした」
  • 「AIがお互いの相性が98点という判定通知が来たので、面白そうだから会ってみた」
  • 「好みの顔写真の方(または職業の方)に短期間で複数どんどん会ってみることができたので、かえって早々に自分にとっての大切な条件は顔(または職業)じゃないと気がつけた」
  • 「かわいい女性らしい条件を書いたら、20代から70代までの男性から『いいね!』が月100件以上殺到して対応しきれなくなったので、遊び目的や年の差婚狙いの男性から嫌われそうな高学歴・高収入女性であること、1年以内に結婚したいと思えない方はお断り、との条件のみを書いたら応募が激減した結果、お相手を絞り込みやすくなり、しかも、すぐに高収入な士業の素敵な男性から『ぜひ会いたい』と応募が来た」
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