煉獄さんにやたらと魅力を感じてしまう納得の訳 キャラクターの魅力を決定づける要素とは何か

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もし、キャラクターに対する魅力が長所にせよ短所にせよ、要素に対する期待だけなのであれば、大して能力のない脇役などに魅力を感じることは少ないはずです。つまり、能力が高いから、あるいはいい行いをするから魅力的に映るかというと、そうではありません。実はキャラクターの魅力は、要素以上にその「役割」に対する期待をどれだけ果たしたかということが重要なのです。

例えば、皆さんの会社に魅力的な上司とそうでない上司がいたとします。皆さんが魅力的かどうかを判断する基準は、上司の能力そのものではなく、その上司に何を期待しているかによって変わるはずです。

丁寧にサポートしてくれるタイプの上司を期待していれば、いくら能力が高くても面倒見が悪い上司に魅力は感じないでしょう。逆に優しさや親切さといった人間的な魅力はどうでもよくて、あくまでプロフェッショナルに正しい方向性を示してくれる上司を望めば、クールで面倒見が悪くても魅力を感じるはずです。

つまりキャラクターの魅力は、期待されている「役割」に対してどれくらい応えたかが左右します。役割を果たせば果たすほど、キャラクターの魅力はアップするのです。そのことを理解するために、主要な「役割」の種類を見ていくことにしましょう。

ストーリーを彩る主要な「7つのキャラクター」

キャラクターに対する研究はさまざまあり、いくつもの分類法があるのですが、私は代表的なキャラクタータイプを次の7つに集約しています。

①主体 :ストーリーを主体的に経験する人
②客体 :主体が行為を働きかける相手
③敵対者 :主体の目的を邪魔する人
④協力者 :主体と一緒に行動して、ともに目的達成を目指す人
⑤援助者 :主体に必要な援助をする人。協力者ほど一緒には行動しない
⑥犠牲者  :主体の目的達成の過程で犠牲になる者(アイテムの場合もある)
⑦いたずら者:主体の目的を邪魔することが多いが、終盤で協力したりもする
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