煉獄さんにやたらと魅力を感じてしまう納得の訳 キャラクターの魅力を決定づける要素とは何か

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煉獄さんの魅力と言えば、やはりなんといってもその「強さ」でしょう。髪型や力強い眼差しまで含めて、これでもかというくらい「頼もしさ」を感じさせられます。

キャラクターの魅力は、外的か内的かに限らず、まずは長所に対する期待から生まれるものです。煉獄さんの頼もしい見た目や、その強さが炸裂する瞬間に期待が集まります。

外的要素も魅力たっぷりな煉獄さんですが、内的要素の魅力もそれに劣りません。おおらかでマイペースな性格も素敵ですが、いちばんの魅力は、家族や仲間に対する思い、そして志が高く責任感が強いところでしょう。

それに加えて、内的要素に対しても期待や共感が生まれることで、キャラクターの魅力が増します。煉獄さんの場合であれば、強そう、頼もしそうと感じさせる長所に対して「みんなを守ってくれる」という期待が高まり、そのうえで、内面的な魅力がそれを支えているのです。

煉獄さんはひたすらに長所に優れた例と言えます。しかしどのキャラクターもが煉獄さんのような長所があるわけではありません。逆に短所が魅力につながる例を紹介します。

千尋やのび太は見守られるからこそ魅力がある

『千と千尋の神隠し』の主人公である千尋は決して長所に秀でているキャラクターではありません。むしろ、最初は親に甘えるごく普通の少女です。そんな千尋が特殊な環境に追い込まれる中で、次第に成長していきます。観客は、内向的でまともに働けそうもない千尋に対して、成長して障害を乗り越えてほしいと願いながら見守るわけです。

なんの取りえもない主体だからこそ、見守りたくなるストーリーはたくさんあります。『ドラえもん』の「のび太」はその典型です。

ここまで、キャラクターを構成する要素から、いかに期待を生み出せるかという話をしてきました。しかし、皆さんは脇役のキャラクターや悪役に魅力を感じてしまった経験はないでしょうか? たとえすぐれた能力を持っていなくても、映画などで「あの脇役、キャラが立ってたよね」などと魅力を感じてしまうことはあると思います。

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