年末調整「書類提出でミスした」人がすべきこと 漏らしやすい控除もチェックしておこう
⑤65歳以上の寝たきりの家族はいないか?
障害者手帳がなくても、65歳以上で寝たきりの家族がいるときは、市区町村や福祉事務所長の認定を受けると、「障害者控除」の対象になります。該当する方は、市区町村などに一度、問い合わせてみるとよいでしょう。
控除漏れがあったときの、リカバリー策は?
控除漏れがあったときは、会社にお願いして年末調整をやり直してもらうか(可能であれば受けてくれますが、申請時期が遅くなると難しい場合も)、自分で確定申告をして控除を受けることになります。
税金を返してもらうための申告になりますので、申告できる日から5年間は還付申告(請求)が可能です。令和4年12月31日までに請求すれば、平成29年から令和3年のものまでは還付を受けることができます。過去分もあれば、一緒に申請してしまいましょう。
会社勤めの方は、スマホでの申告書作成もできます。下図のように画面の案内にそって、年末調整後に渡された「給与所得者の源泉徴収票」を見て、該当項目や、控除漏れの項目を入力すれば、終わりです。
入力を終えたら、申告書をプリントアウトして、控除を受けるために必要な証明書類を添付し、自分の住所地を所轄する税務署に提出します。
また、申告の作成・提出にe-Taxを使うと、生命保険・地震保険関係の控除証明書、iDeCoの証明書、社会保険関係の控除証明書(子どもの国民年金保険料など)などの提出が不要になりますので、さらにラクです。e-Taxには、下図のような2つの方式があります。どちらかを選択しましょう。
スマホやパソコンなどを使わず、手書きで申告する場合には、年末調整で漏れた所得控除分は、次のように書き込みます。
年末調整の控除漏れの申告は、簡単にできます。漏れがあったときは、ぜひ確定申告を検討しましょう。
(構成:前窪明子)
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