日テレが3冠王にまっしぐら、そのワケは? 「4月改編」で明暗が分かれたテレビ局決算

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大人気ゲーム『妖怪ウォッチ』関連銘柄として、上場来高値を8月に更新したテレビ東京も、第1四半期売上高は前期比9.5%増の327.4億円だったが、制作費増加が圧迫し、営業利益は前期比19.1%減の12.5億円となった。

もっとも、18時57分に番組をスタートさせ、ゴールデンタイムとなる19時からの視聴者を獲得する”フライング編成”の効果が出ており、19時台の番組が軒並み視聴率を伸ばしている。特に月曜日は、『YOUは何しに日本へ?』『主治医が見つかる診療所』『世界ナゼそこに?日本人』と、19~22時までのゴールデンタイムの視聴率が増えている。

これら視聴率の好調を受け、今期業績予想の前提として、期初に会社側が発表した地上波放送の広告収入は、前期比4.1%増から5.3%増に引き上げられた。今上期の営業利益は期初6000万円から17.5億円へ、通期は同33億円から45億円へと、大きく上方修正している。

テレビ朝日は高原状態に

前期、年間平均視聴率でゴールデンとプライムがトップ、年度平均視聴率ではプライムがトップになり、さらに過去最高売上高と最高益を更新と、躍進を続けていたテレビ朝日は、高原状態に突入している。

第1四半期売上高は前期比3.7%増の707.2億円だったものの、営業利益は同29.7%減の47.2億円。通期は売上高が前期比5.1%増の2815億円、営業利益は同1.4%増の180億円を予想しているが、4~6月の地上波放送の平均視聴率では、全日、ゴールデン、プライムすべてで前期比マイナスだ。

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