政府専門家会議メンバーが語るオミクロン対処法 岡部信彦氏「今慌てて新しいものを求める必要なし」

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――では、一般の人たちはどうするべきか。

今、慌てて何か新しいものを求める必要はない。しかし感染対策の基本を今一度思い出して、緩みすぎず、適度な注意は続けるべきだ。これは仮にデルタ株の再現であっても必要なことだ。従来のデルタ株も国内のどこかで火種は尽きていない状態で、時々クラスターなどが発生している。再び感染が広まっても困ることになる。

ハラハラドキドキして家に籠もっている状態ではないが、だからといって大手をふってどこへ行っても、なにをやってもいいわけというではない。感染症に対する注意を思い出して、基本的な対策をとることに尽きる。

――感染力が強いともいわれているが。

仮に感染力が強いと、患者が増える可能性もあって、そうであれば重症化率が低くても重症者数は増えることになる。

早期診断を行い、きちんと診察して一定以上の症状の人に対して入院治療を引き受ける準備をしておく必要がある。患者の増加はデルタ株でも同じことだから医療体制のレベルを上げておく必要はある。

ワクチンは接種をおすすめする

――ワクチンは効果があるのか。

ワクチンが効くか効かないか、話題になっている。オミクロン株に今のワクチンの効果が減じる可能性はあるが、どの程度であるかは未知数で、やはり実験的追及、疫学的調査を見る必要がある。

まったく効かないわけではないと思うが、新しいワクチンができるまで待つというわけにもいかない。デルタ株に対する効果も含めて3回接種は行ったほうがよさそうだ。少なくともまだ接種を受けてない人は、2回接種をきっちり受けておくことをおすすめする。

――いつまで静観する必要があるのか。

半年も1年も待ってくれというものではない。1カ月もあれば状況がわかってくるはずだ。

新しいワクチンにしても、モデルナ社製でもファイザー社製でも、メッセンジャーRNAワクチンやウイルスベクターワクチンなどの遺伝子型ワクチンは変異株に対応して変異した部分だけ取り換えればいい。作り直しではなくいわば部品の変更で技術的には可能となっている。

その場合、治験をやり直さなくても承認できる仕組みはできている。技術的に可能だということは一歩進んだ安心感になる。

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