東洋経済オンラインとは
ビジネス #鉄道最前線

箱根登山ケーブルカー、どこで運転しているのか 開業100年の歴史、一般的な鉄道と何が違う?

6分で読める
2/3 PAGES

運行会社の箱根登山鉄道鉄道部の課長代理(車両担当)、髙田和彦さんは「ケーブルカーは車両自体に動力がなく、ワイヤーにひっぱられて動くだけ。車両は勾配に合わせてつくってあるので車内に階段がある。そこが普通の電車と大きく異なる点です」と説明する。

上りと下りの編成は同時に動く

車両は2両編成で、赤い車体の1号車と青い車体の2号車の2編成ある。現在の京王重機整備製の車両は5代目で、2020年3月20日に営業運転を開始した。最大乗車人員は1編成あたり251人だ。

赤と青の編成は1本の長いワイヤーロープで結ばれている(記者撮影)

ケーブルカーは「つるべ式」という方式で、2編成が山上の滑車を介して全長1340mの索条(ワイヤーロープ)で結ばれており、同じタイミングで動いたり止まったりする仕組み。そのため、各駅は一定の間隔で置かれている。

ワイヤーの長さは温度による伸び縮みを除いて基本的に変わらない。が、髙田さんは「秋の紅葉シーズンなど、お客さまがうんと多く乗ると20~30cm伸びることがあります。強羅駅で空の車両にお客さまが乗ってくるとちょっと下がります」と明かす。さらに「車両を上げるにはもう一方の車両が山を下りる力も働くので、下りる車両にたくさんお客さまが乗っているときは、ほとんど電気を使いません」(髙田さん)という。

開業100周年の箱根登山ケーブルカー

  • 箱根登山鉄道の髙田和彦さん 箱根登山鉄道の髙田和彦さん
    (記者撮影)
  • 運転室には様々なモニターや機器が並ぶ 運転室には様々なモニターや機器が並ぶ
    (記者撮影)
  • 運転室には様々なモニターや機器が並ぶ 運転室には様々なモニターや機器が並ぶ
    (記者撮影)
  • 窓の先の機械室越しに乗り場が見える 窓の先の機械室越しに乗り場が見える
    (記者撮影)
  • 機械室越しに車両が見える 機械室越しに車両が見える
    (記者撮影)
  • 運転台に並ぶボタン 運転台に並ぶボタン
    (記者撮影)
  • 自動運転だが手動で速度などを調節できる 自動運転だが手動で速度などを調節できる
    (記者撮影)
  • モニターの表示を確認しながら運転する モニターの表示を確認しながら運転する
    (記者撮影)
  • モニターの表示を確認しながら運転する モニターの表示を確認しながら運転する
    (記者撮影)
  • 2編成の残距離は同じになる 2編成の残距離は同じになる
    (記者撮影)
  • 分岐部分の状態は映像で監視する 分岐部分の状態は映像で監視する
    (記者撮影)
  • 車掌と連絡を取る様子 車掌と連絡を取る様子
    (記者撮影)
  • 早雲山駅からケーブルカーが発車する 早雲山駅からケーブルカーが発車する
    (記者撮影)
  • 一般的な電車と同様、つねに安全を確認しながら運転する 一般的な電車と同様、つねに安全を確認しながら運転する
    (記者撮影)
  • 一般的な電車と同様、つねに安全を確認しながら運転する 一般的な電車と同様、つねに安全を確認しながら運転する
    (記者撮影)
  • 運転中は様々な情報に注意を払う 運転中は様々な情報に注意を払う
    (記者撮影)
  • 運転室と乗り場の間にある機械室 運転室と乗り場の間にある機械室
    (記者撮影)
  • モーター(手前)と原動滑車でケーブルカーを動かす モーター(手前)と原動滑車でケーブルカーを動かす
    (記者撮影)
  • 原動滑車の外周の赤い装置は非常用ブレーキ 原動滑車の外周の赤い装置は非常用ブレーキ
    (記者撮影)
  • 火山ガスの影響を避けるため、制御装置は別室の 火山ガスの影響を避けるため、制御装置は別室の
    電気室にある(記者撮影)
  • 制御装置は2系統ある 制御装置は2系統ある
    (記者撮影)
  • ケーブルカーは2020年3月に車両や設備を更新した ケーブルカーは2020年3月に車両や設備を更新した
    (記者撮影)
  • 強羅駅に停車中のケーブルカー 強羅駅に停車中のケーブルカー
    (記者撮影)
  • 100周年記念のヘッドマークも 100周年記念のヘッドマークも
    (記者撮影)
  • 強羅駅付近は比較的勾配がゆるやか 強羅駅付近は比較的勾配がゆるやか
    (記者撮影)
  • 赤い車体は1号車。登山電車のアレグラ号と同じ 赤い車体は1号車。登山電車のアレグラ号と同じ
    バーミリオンはこね色(記者撮影)
  • 山上からワイヤーロープに引っ張られて上っていく 山上からワイヤーロープに引っ張られて上っていく
    (記者撮影)
  • 車両より下には小さな滑車だけが残る 車両より下には小さな滑車だけが残る
    (記者撮影)
  • 途中の複線部で上から来た編成とすれ違う 途中の複線部で上から来た編成とすれ違う
    (記者撮影)
  • ロープでつながった2つの編成は同時に動く仕組み ロープでつながった2つの編成は同時に動く仕組み
    (記者撮影)
  • 青い車体は2号車。箱根山から見る青空を 青い車体は2号車。箱根山から見る青空を
    イメージしたカラー(記者撮影)
  • 山上から伸びたワイヤーロープ 山上から伸びたワイヤーロープ
    (記者撮影)
  • ドアは水平方向に開閉する ドアは水平方向に開閉する
    (記者撮影)
  • 「リボン状のモチーフ」は複線部をイメージ。再生・復活の 「リボン状のモチーフ」は複線部をイメージ。再生・復活の
    「リボーン」の意味も(記者撮影)
  • ケーブルカーは2両で1編成 ケーブルカーは2両で1編成
    (記者撮影)
  • 1両は乗務員を含めて定員126人 1両は乗務員を含めて定員126人
    (記者撮影)
  • ドアが開いた状態。強羅駅では山上に向かって左側から乗車する ドアが開いた状態。強羅駅では山上に向かって左側から乗車
    (記者撮影)
  • 窓やドアも階段のような独特な配置 窓やドアも階段のような独特な配置
    (記者撮影)
  • 早雲山駅に到着。車内の車いすスペースから 早雲山駅に到着。車内の車いすスペースから
    エレベーターまでフラットに移動できる(記者撮影)
  • 歩いて出口に向かうと足腰が鍛えられそうだ 歩いて出口に向かうと足腰が鍛えられそうだ
    (記者撮影)
  • 斜めに取り付けられた駅の手すり 斜めに取り付けられた駅の手すり
    (記者撮影)
  • 早雲山駅は乗り場側に昇降式のホーム柵がある 早雲山駅は乗り場側に昇降式のホーム柵がある
    (記者撮影)
  • 固定のホーム柵は平行四辺形 固定のホーム柵は平行四辺形
    (記者撮影)
  • 日中は1時間に片道3本のダイヤ 日中は1時間に片道3本のダイヤ
    (記者撮影)
  • 1号車の車内。傾斜に合わせて階段がある 1号車の車内。傾斜に合わせて階段がある
    (記者撮影)
  • ケーブルカーにはめずらしいロングシートの車内 ケーブルカーにはめずらしいロングシートの車内
    (記者撮影)
  • 多言語対応の案内画面 多言語対応の案内画面
    (記者撮影)
  • 山上から2つの編成につながるワイヤーロープ 山上から2つの編成につながるワイヤーロープ
    (記者撮影)
  • 車内で必要な電気は架線からパンタグラフで 車内で必要な電気は架線からパンタグラフで
    取り入れる(記者撮影)
  • ふもとの強羅駅は山小屋風の外観 ふもとの強羅駅は山小屋風の外観
    (記者撮影)
  • 強羅駅は登山電車との乗り換え駅 強羅駅は登山電車との乗り換え駅
    (記者撮影)
  • 強羅駅は登山電車からの乗り継ぎ客でにぎわう 強羅駅は登山電車からの乗り継ぎ客でにぎわう
    (記者撮影)
  • 強羅駅から1駅目の公園下駅 強羅駅から1駅目の公園下駅
    (記者撮影)
  • ケーブルカーを使わない場合はこうした坂道を ケーブルカーを使わない場合はこうした坂道を
    上り下りする必要がある(記者撮影)
  • ケーブルカーを使わない場合はこうした坂道を ケーブルカーを使わない場合はこうした坂道を
    上り下りする必要がある(記者撮影)
  • 山上の早雲山駅はロープウェーとの乗り換え駅 山上の早雲山駅はロープウェーとの乗り換え駅
    (記者撮影)
  • ロープウェーは早雲山と大涌谷を結び、さらに ロープウェーは早雲山と大涌谷を結び、さらに
    乗り継いで芦ノ湖畔までつながる(記者撮影)
  • 2020年7月にリニューアルした早雲山駅 2020年7月にリニューアルした早雲山駅
    (記者撮影)
  • 地下1階ケーブルカー乗り場へのエレベーター(右奥)。 地下1階ケーブルカー乗り場へのエレベーター(右奥)。
    斜面に通路が突き出している(記者撮影)
  • テラスがある早雲山駅の2階 テラスがある早雲山駅の2階
    (記者撮影)
  • ロープウェー乗り場(左)とテラス ロープウェー乗り場(左)とテラス
    (記者撮影)
  • テラスには足湯がある テラスには足湯がある
    (記者撮影)
  • テラスからの眺め テラスからの眺め
    (記者撮影)
  • 「箱根大文字焼」 「箱根大文字焼」
    (記者撮影)
  • 横から見たテラス。左下はエレベーターの通路 横から見たテラス。左下はエレベーターの通路
    (記者撮影)
  • 大涌谷へ向かうロープウェーの乗り場 大涌谷へ向かうロープウェーの乗り場
    (記者撮影)
  • 開業当時の車両。初代はスイス製だった 開業当時の車両。初代はスイス製だった
    (写真:箱根登山鉄道)
  • 2代目の日立製作所製車両 2代目の日立製作所製車両
    (写真:箱根登山鉄道)
  • 3代目も日立製車両だった 3代目も日立製車両だった
    (写真:箱根登山鉄道)
  • 4代目はスイス製の車両。2両編成になった 4代目はスイス製の車両。2両編成になった
    (写真:箱根登山鉄道)
1/
  • 箱根登山鉄道の髙田和彦さん
  • 運転室には様々なモニターや機器が並ぶ
  • 運転室には様々なモニターや機器が並ぶ
  • 窓の先の機械室越しに乗り場が見える
  • 機械室越しに車両が見える
  • 運転台に並ぶボタン
  • 自動運転だが手動で速度などを調節できる
  • モニターの表示を確認しながら運転する
  • モニターの表示を確認しながら運転する
  • 2編成の残距離は同じになる
  • 分岐部分の状態は映像で監視する
  • 車掌と連絡を取る様子
  • 早雲山駅からケーブルカーが発車する
  • 一般的な電車と同様、つねに安全を確認しながら運転する
  • 一般的な電車と同様、つねに安全を確認しながら運転する
  • 運転中は様々な情報に注意を払う
  • 運転室と乗り場の間にある機械室
  • モーター(手前)と原動滑車でケーブルカーを動かす
  • 原動滑車の外周の赤い装置は非常用ブレーキ
  • 火山ガスの影響を避けるため、制御装置は別室の
  • 制御装置は2系統ある
  • ケーブルカーは2020年3月に車両や設備を更新した
  • 強羅駅に停車中のケーブルカー
  • 100周年記念のヘッドマークも
  • 強羅駅付近は比較的勾配がゆるやか
  • 赤い車体は1号車。登山電車のアレグラ号と同じ
  • 山上からワイヤーロープに引っ張られて上っていく
  • 車両より下には小さな滑車だけが残る
  • 途中の複線部で上から来た編成とすれ違う
  • ロープでつながった2つの編成は同時に動く仕組み
  • 青い車体は2号車。箱根山から見る青空を
  • 山上から伸びたワイヤーロープ
  • ドアは水平方向に開閉する
  • 「リボン状のモチーフ」は複線部をイメージ。再生・復活の
  • ケーブルカーは2両で1編成
  • 1両は乗務員を含めて定員126人
  • ドアが開いた状態。強羅駅では山上に向かって左側から乗車する
  • 窓やドアも階段のような独特な配置
  • 早雲山駅に到着。車内の車いすスペースから
  • 歩いて出口に向かうと足腰が鍛えられそうだ
  • 斜めに取り付けられた駅の手すり
  • 早雲山駅は乗り場側に昇降式のホーム柵がある
  • 固定のホーム柵は平行四辺形
  • 日中は1時間に片道3本のダイヤ
  • 1号車の車内。傾斜に合わせて階段がある
  • ケーブルカーにはめずらしいロングシートの車内
  • 多言語対応の案内画面
  • 山上から2つの編成につながるワイヤーロープ
  • 車内で必要な電気は架線からパンタグラフで
  • ふもとの強羅駅は山小屋風の外観
  • 強羅駅は登山電車との乗り換え駅
  • 強羅駅は登山電車からの乗り継ぎ客でにぎわう
  • 強羅駅から1駅目の公園下駅
  • ケーブルカーを使わない場合はこうした坂道を
  • ケーブルカーを使わない場合はこうした坂道を
  • 山上の早雲山駅はロープウェーとの乗り換え駅
  • ロープウェーは早雲山と大涌谷を結び、さらに
  • 2020年7月にリニューアルした早雲山駅
  • 地下1階ケーブルカー乗り場へのエレベーター(右奥)。
  • テラスがある早雲山駅の2階
  • ロープウェー乗り場(左)とテラス
  • テラスには足湯がある
  • テラスからの眺め
  • 「箱根大文字焼」
  • 横から見たテラス。左下はエレベーターの通路
  • 大涌谷へ向かうロープウェーの乗り場
  • 開業当時の車両。初代はスイス製だった
  • 2代目の日立製作所製車両
  • 3代目も日立製車両だった
  • 4代目はスイス製の車両。2両編成になった
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数