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――ただ、真相がわかっていない段階で、持ち上がっている説をメディアが客観的に報じていくのは仕方がないのでは。
ユージンが周囲に、よく語っていた言葉があります。
「客観なんてない。人間は主観でしか物を見られない。だからジャーナリストが目指すべきことは、客観的であろうとするのではなく、自分の主観に責任を持つことだ」
いろんな情報がある中で、何に着目し、どう書くのか――ノンフィクション作家として駆け出しの頃、私もよく悩みました。
そんなときに出会ったのがユージンのこの言葉です。「本当にそうだな」と思いました。ノンフィクションはどこまでも主観。その主観が公正であると言えるようなものにしなければならないし、その結果に責任を持つのだと。
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