積極的な課題挑戦が自分を成長させる近道--『私は変わった 変わるように努力したのだ』を書いた福原義春氏(資生堂名誉会長)に聞く


--「大勢の人がかかわって、誰もが『私がやったのでプロジェクトが成功したんだ』と思っていることは、最高の状態」とは。

NTTドコモのiモード開発について、ある女性の手によると言われたときがあった。しかし、すぐにドコモ中で、そうではない、おれたちがやったんだと言い出した。そういう状態が、いちばんよくない。次の開発が出てこなくなる。

--最近の経済人に読書家が少なすぎはしませんか。

政治家も、首相は大平正芳さんまでではないか。大平さんは結婚式の5分スピーチにしてもほんとうにすばらしい。読書が裏付けになっている。所信表明で文化国家を謳ってもいる。それを受け継ぐ人が出ない。今、小学校などで「朝読」が進められているが、これが積み重なって30~40年後に強いリーダーが日本に輩出するとうれしい。

(聞き手:塚田紀史 =週刊東洋経済2010年7月24日号)

ふくはら・よしはる
1931年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、資生堂入社。米国法人社長、商品開発部長、取締役外国部長などを経て、87年社長、97年会長、2001年名誉会長。東京都写真美術館館長、文字・活字文化推進機構会長、企業メセナ協議会会長など公職多数。『だから人は本を読む』な
ど著書も多い。

『私は変わった 変わるように努力したのだ』
求龍堂 1260円 216ページ


  
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