「他人と比べて落ち込む自分」を打破する超対策 自分の思い描く幸せの姿に向かい日々歩むべき

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完璧な状況を構築しようとするならば、少なくとも短期的にはがまんもいとわず、社内において自分の意見や主張を通せるような実績とポジションを構築する以外に方法はありません。

それでもすべて満足な状態を構築できるか否かは、もちろん不透明なわけです。

ですから、まずは相対的な満足を仕事を通じて得ることと、その状態を創り出すことが重要であり、そのためには、冒頭で申し上げた通り、自分は仕事をする際に何が一番大切なのか、優先順位をご自身の価値観に基づいてはっきりとさせるべきなのです。

そのうえで、自分にとってベストな状態は何であるかを考え、相対的にベターな状況からスタートして、ベストに近づくための努力と工夫をコツコツと重ねるべきなのです。まずはご自身にとって正社員であることが大切なのか、それとも仕事内容が大切なのかを考え、ご自身の考えるベストな状態に最終的にたどり着けるようにしましょう。

大事なのは自分のペースで幸せに到達すること

そして、もう一点。

KNさんの人生はKNさん自身のものです。そのスタートも他人とは異なりますし、ゴールも異なります。もっというと、職業上の優先順位や価値観も異なります。スタートややってきたことが違えば、当然、現在の居場所は異なります。これからやることが異なれば、将来たどり着く場所も姿も異なります。

大切なのは、自身の志と価値観に基づき、自分のペースで自分の考える幸せに最終的に到達することです。現時点での周りと自分を比べても、まったく意味がありません。現時点における他人との関係や立ち位置によって、人生が決まってしまうわけではありません。

頂戴した相談を拝見するに、KNさんは社内の周りと比べて、ご自身のポジションを考えてしまっているようです。他人の最終学歴や出身校、今の給料。そんなものKNさんの人生とはまったく関係ないですし、その比較において自身の価値が決まるわけではありませんよね?

他人と比べて自分の給与が高いか低いか、正社員か否か。そんなことで自分や他人の価値が決まるのではありません。比較するべきは、KNさんが将来なりたいと思っている姿と現在のKNさんであり、過去と現在のご自身の姿なのです。他人の姿や現在をご自身に投影する必要はまったくありません。

他人と比較して勝手に自分自身にレッテルを貼るのではなく、自分の信じる人生と自分の思う幸せの姿に向かって日々歩むべき、ご自身の価値観に基づいて一歩一歩前に進むべきです。どこまで行くべきか、どうやって歩むべきか。それを決めるのはあくまでも自分自身です。

KNさんが外野に関係なく、ご自身によるご自身のための、ご自身が主役の人生を、歩まれるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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